
長年続けてきた家事が、ある日突然、激痛となって私を襲いました。包丁を握る手から力が抜け、当たり前の日常が遠のいていく不安。病院での診断を経て、私がたどり着いた自分をいたわる暮らしの記録です。
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腕の痛みとしびれで包丁が握れない
子どもが大きくなってからも、私の毎日は家事を中心に回っていました。掃除、洗濯、そして欠かすことのできない料理。それが当たり前の日常だと信じて疑わなかったある日、突然、私の体は悲鳴を上げました。
首から腕にかけて、刺すような鋭い痛みとしびれが走り、包丁を握る手に力が入らなくなったのです。
特につらかったのは、料理の時間でした。下を向いて野菜を刻もうとすると、首にずっしりと重みがのしかかり、すぐに腕がじんわりとしびれてしまいます。炒め物一つ作るにしても、片手で重いフライパンを持ち上げることが難しく、台所に立つことさえ苦痛に感じる日々。私の体の中で、何かが決定的に変わってしまったという不安に襲われました。
閉所恐怖症の絶望。MRIを耐え抜いて
原因を調べるために勧められたMRI検査は、閉所恐怖症の私にとって、痛み以上に大きな試練でした。狭いトンネルのような機械の中に入ると、胸がぎゅっと締めつけられ、「今すぐここから出して!」と叫びたい衝動に駆られます。それでも、「今の状態をはっきりさせて、前を向きたい」と自分に言い聞かせ、必死に深呼吸を繰り返しました。あの数十分間は、一生のように長く感じられたのを覚えています。
診断結果は「頸椎椎間板ヘルニア(けいついついかんばんへるにあ/首の骨のクッションが飛び出し神経を圧迫する病気)」でした。日々の家事の積み重ねが、知らず知らずのうちに私の体をここまで追い詰めていたのだとがくぜんとしました。








