思わぬ人物の登場で、空気が一変
さらにその場に、ひとりの男性が現れました。
「お疲れさまです」
そう言って社長にあいさつしたのは、私の弟です。実は彼は、これから当社と取引を始める予定のエコロジー関連企業の社員でした。
「え……? 高卒女の弟があの会社の社員?」
A山は動揺を隠せず、支離滅裂な言葉を口にします。弟は、環境技術分野での実績と誠実な姿勢を評価され、社長との取引が正式に決まったばかりでした。
学歴でも貧困でもなかった、ただの思い込み
A山が決めつけていた「貧困」というレッテルも、完全な思い込みに過ぎません。私も弟も、高校卒業後に自分の意思で社会に出る道を選び、それぞれの分野で努力を重ねてきただけなのです。
後日、社長はA山が派遣社員や部下、アルバイトに対しても見下した発言を繰り返していた事実を把握し、厳重注意をおこないました。
しかしA山は反省するどころか、「俺の父親は官僚だ」と言い残し、会社を去っていきました。その後についてのウワサを耳にすることもありましたが、私には関係のないことです。
一方、私は本社での業務に集中し、昇進と昇給を果たしました。学歴や根拠のないウワサではなく、積み重ねてきた努力を評価してもらえた結果だと感じています。
これからも私と弟は、おごることなく、卑下することなく、誠実に仕事に向き合っていくつもりです。
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積み重ねてきた努力と実績が正当に評価され、充実したキャリアを築けているようでよかったですね。人をどう扱ってきたかは、巡り巡って必ず自分に返ってくる――そんな教訓を感じさせられるエピソードではないでしょうか。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。








