


バイト初日からとんでもない店に来たと気付きつつ、すぐに辞めると言えずに1カ月がたちました。
その間に学んだことといえば……。
気に食わないことがあるとすぐにスタッフに当たり散らす店長。標的になりがちなのが、初日にも怒鳴られていた先輩、田中さんでした。
開店や閉店作業中には店内に響くような大きな声で。営業中には、お客さんに聞こえないようにキッチンの奥で。
田中さん以外の誰かが当てられていることもありましたが、いつ自分が怒鳴られるかわからない恐怖でまわりの誰も助けに入れずいました。
ほや助「なんでみなさん、怒鳴られても辞めずにいるんですか?」
先輩「もともとは別の人が店長だったんだけど異動になって、今の店長になってからスタッフが定着しなくなっちゃってさ。新しい人が来てもすぐ辞めちゃう。俺たちも辞めようかと悩んでいたときに、新しく来たのが田中っち!」
理由はわからないけど店長に嫌われている田中さん。
「おかげで俺らはめったに怒鳴られなくなってラッキーだよ! 田中さまさま(笑)」
仲間が大変な目にあっているのを逆にありがたがっている……。
「え、ちょっと理解できないです」
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パワハラのターゲットになりがちな田中さん。店長が「パワハラ加害者」なのは明白でしたが、周りのスタッフがそれに対して「自分たちが助かるからラッキー」と捉えるのは、傍観者を通り越して環境を悪化させる一因かもしれません。
彼らにドン引きしたほや助さんの感覚は至極真っ当なものと感じます。周りのスタッフが田中さんを冷遇する中、ほや助さんが普通に接するだけでも、田中さんにとっては大きな支えになるのではないでしょうか。誰もが当事者になり得るからこそ、せめて「当たり前のやさしさ」を忘れないことが、最悪な現場で自分を失わない唯一の手段なのかもしれません。
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