百聞は一見にしかず
私の見学希望は会社からも許可され、夫が普段からお世話になっている人事の方にお話を伺うことになりました。その方とは、夫の障害の件で何度かお会いしており、知識が豊富で包容力のある話し方から、ずっと人事として働いてこられた方なのだと思っていました。
しかし、「実はもともと別の部署にいて、異動して人事部になったのだ」と言うのです。
最初に人事部へ異動するよう会社から告げられたときには、左遷だと思い悩んだこと。元の部署では力不足だったのかと落ち込んだこと。それでも会社の判断に従ってみた結果、今では人事が天職だと言ってくれる人が増えたこと。そうした話を、笑顔で語ってくださいました。
その姿を見て、私の中にあった不安は少しずつ和らぎ、「夫と夫の会社を信じてみよう」と素直に思えるようになりました。
夫が異動してしばらくたちますが、結果的に夫は以前よりのびのびと働き、心身ともに健康そうに過ごしています。給与は下がりましたが、以前は「これだけ働いてもこの額面か」と感じてしまうことも多かった中で、「仕事に少し余裕ができた分の給与が下がったけれど、気持ちにも余裕があるね」と、前向きに受け止められるようになりました。
また、以前の勤務地はかなりの田舎でしたが、異動の際の引っ越しを機に地方中枢都市で暮らすことになり、休日の過ごし方にもさまざまな選択肢が増えました。その影響もあってか、夫婦の関係も以前より良くなったように感じています。
まとめ
当初の私は、会社という組織を「数字がすべてで、合理的すぎる場所」だと思い込み、夫が切り捨てられてしまうのではないかと疑っていました。今回の件で、会社側が夫の特性と組織としての役割、その両方を真剣にすり合わせてくれたことに気付きました。
不安な気持ちだけを抱え込まず、勇気を出して自分の目で見たり、人の話に耳を傾けたりすることで、受け取り方が大きく変わることもあるのだと学びました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:磯辺みなほ/30代女性。ゲーマー。発達障害持ちの夫と2人暮らし。大変なことも多い中、それ以上にネタと笑顔にあふれる毎日を送っている
イラスト/マメ美
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年2月)








