健康意識の思わぬ顛末…本人はショック隠せず
ところがある日、Aさんが入院したと知り驚きました。ママ友たちの話では、病気ではなく、健康のために毎日摂取していたサプリメントの過剰摂取が原因だそうです。めまいや頭痛が続き、病院を受診したところ、すぐに入院が必要だと判断されたといいます。揚げ物を避けるあまり、結果的にバランスの取れた食事ができていなかったことも、原因の一つでした。
体を気づかって続けてきた習慣が、結果的に体へ負担をかけてしまっていたことに、Aさん自身も大きなショックを受けていました。「年齢を重ねると、心や体の小さな変化に敏感になってしまうのよね。体に良いとか、若さを保つとか、健康のためとか言われると、つい惹かれてしまって」と、病床のAさんは力なく苦笑。
そして、良かれと思って続けていても、知らないうちに「やりすぎ」になってしまう怖さも実感した、としみじみ話していました。
その後、Aさんは治療を終えて退院し、元気を取り戻しました。今ではやりすぎないことを意識し、以前ほどこだわり過ぎず、体がラクに感じられる生活を選んでいるそうです。
まとめ
健康や美容のために努力すること自体は、決して悪いことではありません。しかし、Aさんのように「体に良い」という言葉を信じすぎて過剰になると、思わぬリスクを招く場合もあります。
今回の出来事から、健康には「頑張りすぎないこと」も大切なのだと気付かされました。これからは、年齢とともに変わる体の声に耳を傾けながら、自分に合ったケアを選んでいくことが大切だと思っています。
【沢岻先生からのアドバイス】
「体に良いもの=たくさんとるほど健康になる」という考えは禁物です。サプリメントはあくまで食事の補助。過剰摂取は、かえって体の精密なバランスを崩す原因になります。
・蓄積リスクのある栄養素に注意
ビタミンA・D・E・K(脂溶性)や、鉄・亜鉛などのミネラルは、体内に蓄積されやすい性質があります。とりすぎると、頭痛、吐き気、さらには肝機能障害などの「過剰症」を引き起こすリスクがあります。
・「排除しすぎ」の弊害
特定の食品(油や小麦など)を極端に避けると、必要な栄養まで不足しがちです。その穴をサプリだけで埋めようとすると、摂取経路が偏り、内臓への負担が集中してしまいます。
サプリを常用する際は、パッケージの「耐容上限量」を必ず確認しましょう。「頑張りすぎない、偏りすぎない」ことが、40代からの健やかさを守る基本です。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/沢岻美奈子先生(沢岻美奈子 女性医療クリニック院長)
医療法人社団 沢岻美奈子女性医療クリニック理事長。産婦人科医。
2013年神戸で婦人科クリニックを開業。女性検診や、更年期を中心としたヘルスケア領域が専門。心身の不調が特徴的な更年期の揺らぎ世代の女性を統合医療による全人的なサポートをおこなっている。
著者:高田はなえ/30代女性。2歳年上の夫と2022年生まれの男の子と3人暮らし。専業主婦だったが、中古で一戸建てを購入したためパート勤務を始めた。出産後から気になりだした体の老化を防ぎたいと日々試行錯誤中。
イラスト/さくら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年2月)








