手術で麻酔が効かない?
私は痔の手術に向けて、クリニックの医師から大学病院を紹介されました。大学病院の医師はほがらかな癒やし系。私はやさしい先生に手術してもらえることになってほんっと~によかった……と安心しました。
痔の手術の当日、大雑把な性格で物事を深く考えない私はまったく緊張していませんでした。それどころか、この手術が終わったらまたお酒をたっぷり飲める~と意気込んでさえいたのです。ただ、このときは知らなかったのですが、術後もしばらくお酒はNGでした。
そして手術がスタート。まず手術着を着て、おしりを出して横向きに台に寝転がります。なかなかかっこ悪いのですが、仕方ありません。次に麻酔が背中やおしりに複数回打たれました。これで準備万端です。ところが、先生がメスを入れた瞬間、私は痛みにもん絶。
「ええー! 麻酔したのになんで痛いの?」
私は恐怖から大パニックになり台を降りようとしてしまい、看護師さんたちに止められました。手術再開はもはや無理だと思われた状況でしたが、看護師さんがやさしく手を握り、声をかけ続けてくれたことで、ようやくパニックが収まりました。落ち着きを取り戻すと不思議なもので、あんなに痛かったはずの感覚が和らぎ、手術は無事成功しました。
40歳を過ぎて、手術台の上で醜態をさらしてしまった自分を情けなく思いましたが、同時に医療従事者の方々のプロフェッショナルな対応に心から感謝した一件となりました。
手術が成功してほっと安心
手術が終わった私は、椅子に座ってボーイフレンドと電話でおしゃべり。会話の内容は早くまた一緒にお酒が飲みたいというもの。通りかかった先生は「おお、もう普通に座れるのか。すごいなあ」と感心して(あきれて?)去っていきました。
たしかに私は先ほど手術してもらったばかりなのに、なんとか椅子に座れています。かといってまったく痛くなかったわけではなく、ジンジンと響くような痛みはありました。それでもテンションが上がっていたのは、手術が終わって心底ほっとしたからでした。
まとめ
痔の手術から8年が経過しましたが、今のところ一度も再発していません。あのもん絶するような痛みと、手術台でのパニック体験は、今思い出しても冷や汗が出ます。
40代で経験したこの騒動を通じて学んだのは、「お酒による下痢を放置するのは、おしりにとって自傷行為と同じ」だということです。当時は情けない姿をさらしてしまいましたが、付き添ってくれた母や支えてくれた家族には本当に感謝しています。
もし今後、大切な家族が同じような苦痛に直面することがあれば、今度は私が全力で力になりたい。お酒はほどほどに、そしておなかの調子を整える。それが、私が痛い思いをして手に入れた教訓です。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
著者:猫田 まなみ/40代女性。夫と両親の4人暮らし。バツイチ。増加する一方の白髪と体重に悩み中。アトピー性皮膚炎。健康体の80歳を目指している。
イラスト/おんたま
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています








