私が伝えたひと言
深呼吸をして、私は落ち着いた声で言いました。
「農業は天候や市場の変動と向き合いながら、経営判断も求められる仕事です。私はその姿を間近で見て育ちました。だからこそ、粘り強さや責任感には自信があります」
一瞬、面接室が静まりました。それまで強い口調だった社長が、「……なるほど」と小さくうなずき、人事部長もそれ以上は踏み込んできませんでした。
空気が、少しだけ変わったのを感じました。
面接の後に起きた変化
その企業からご縁をいただくことはありませんでした。
しかし後日、大学のキャリアセンターを通じて「面接時の対応について改善を検討している」という話を耳にしました。どうやら複数の学生から、面接の雰囲気について意見が寄せられたようです。
企業側も、時代に合った採用のあり方を見直す必要性を感じたのかもしれません。








