
バリウム検査後、しっかり便がでなかったら? さらに、込み合う階段での転倒や会議中の生理トラブル――。そんな、いつ自分の身に起こってもおかしくない恐怖の3つの失敗エピソードを紹介します。対応策や気持ちの変化もぜひ参考にしてください。
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エックス線に写ったものはなんと…!

毎年決まった時期に人間ドックを受けている私は、今年も2週間前からお酒や油物を控え自分なりに万全の状態でその日を迎えました。私が受診した病院では、バリウムを飲んで胃の内部を観察することになっていました。
検査後は看護師さんの指示で、コップ3杯ほどの水を摂取しました。体内に残らないようにと、検査直後に下剤を服用し、例年なら人間ドックを受けたその日のうちに排便していました。しかし、今回は少し異なりました。
看護師さんからは、バリウムを摂取すると腸の中の水分を吸収してしまうので、できるだけたくさん水分補給をするように言われました。朝食も抜いて来たので、さらに脱水状態になりやすいとのこと。そうは言われたものの、毎年受けている検査だからと油断していた私は、特別何か気を付けるようなことはしませんでした。
下剤をすでに飲んでいるのでトイレに2度ほど行きましたが、それで大丈夫だろうと思っていました。バリウムがすべて出た実感はあまりなく、おなかに少し違和感があったものの、そのまま2日がたってしまいました。
そして3日目の朝、事態は急変しました。下腹部に激痛が走ったのです。トイレに行きましたが、便が出る気配はありません。思えば、人間ドック当日にトイレに行ったものの、その後は2日間便が出ておらず、便秘状態。痛みが治まるのを待っていました。
少しラクになったと思った数分後に、もう一度同じ痛みに襲われました。今度は冷や汗が出るほどの激痛で動くことができません。これはマズイかもと思い、急いで病院へ行くことにしました。問診でこの3日間の経緯とバリウムのことを伝えると、エックス線を撮る流れに。
するとそこには、真っ白な大腸が写し出されたのです。
バリウムを排出するために、1日中トイレに…
真っ白に写ったものの正体は、もちろんバリウムです。やはり少ししか排出されておらず、腸に大量に残っているのが確認されました。下剤を処方され、様子を見ることになりました。
帰宅後は大量の水をひたすら飲み、その日は1日中トイレを行ったり来たり……。腹痛の波を何度も乗り越え、夜には腸がスッキリしたような実感がありました。
そして翌日、再度エックス線を撮ると、ほぼ排出されたと伝えられました。
医師によると、体内にバリウムが残留すると腸が詰まり、正常に便が出なくなったり大きな結石ができたりする恐れがあるということです。結石を除くための手術をすることもあるという話を聞き、早く病院を受診してよかったと胸をなで下ろしました。
医師からは、バリウム検査を受けたその日に意識的に排出をしなければならないとお叱りを受けたのでした。
◇◇◇◇◇
これまで問題なく受けてきたバリウム検査で、ここまで大変な思いをしたのは初めてでした。「慣れているから大丈夫」という油断から、バリウムを早く排出しなければならないという認識が足りなかったようです。どんな検査にもリスクはあるのだと改めて学びました。
健康診断で体を調べることと同じくらい、検査後の注意点を守り、自身の体調の変化に早く気付くことの大切さを実感した一件でした。
監修/里村仁志先生(里村クリニック院長)
消化器疾患が専門。2003年 獨協医科大学医学部卒業、2005年獨協医科大学第1外科、2016年さいたま赤十字病院外科を経て、現在に至る。
著者:金田芽衣/40代主婦・男の子2人の母。あちこちガタは来ているけれど、きれいで明るいお母さんでいたい! 体調管理とダイエットのために、緩くマラソンを始めた。
イラスト:/山口がたこ








