同僚のお父さんのように、これが最後だと思っていたわけではありません。
ただ「自分がどうしたいか?」と前向きに考えたときに、地元の自然の中にいたいと思ったのです。
もしかしたら後悔する選択かもしれないし、何年かかけて自分が得てきたものを手放すかもしれない……。
でも、がん治療がどうなるか想像もつかないならば、「せめて自分が望む場所に身を置いて治療しながら生活したい」と思いました。

自分の中にそういった思いはハッキリとあるのですが、それは現実的に可能なのかどうか……。
グルグルと考えてもすぐに答えが出るはずもなく、その後細胞検査をすることに。
先生からは「1週間後に検査結果が出るから、それまでに紹介先の病院を決めておいてください」と言われました。

おこなった検査は針生検というもので、胸のしこりに針を刺して採取した細胞から、がんの有無やがんの性質を調べるもの。
私の場合は、悪性腫瘍であることが画像診断で確定しており、「顔つきが悪いがん」とも言われていたので、検査自体にドキドキ感はありませんでした。痛いことは痛いけれど、それどころじゃない……。

検査が終わったら痛み止めの薬と次回予約の確認用紙をもらい、粛々と会計をして終了。

でも、外に出た瞬間「それで……。とりあえず……何からやれば良いんだろ?」と立ち尽くしてしまいました。
重い病気あるあるかもしれませんが、病気になっただけでもつらいのに、その後やってくる怒涛の決断の連続はつらいですよね……。手続きとかもしんどい。
私はなかなか我が強いタイプなので「自分はこうしたい! という気持ちは結構早めにハッキリしていて。でも、40歳独身という現実を生きている身なので「じゃあどうするんだ?」って……。
「ベルトコンベアーに乗って寝ているうちに、すべてが終わっていたら良いのに」って何度も思いました。
次回は、治療のために地元に戻るかどうかを決断したときのお話をします。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/黒田愛美先生(Zetith Beauty Clinic副院長)
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