
50歳になったばかりのころから、文字が見えづらいと感じることが増えてきました。しかし元々視力が悪く、老眼とドライアイと診断され遠近両用眼鏡を使用していたので、疲れ目か、眼鏡が合わなくなったために見えづらいのだと思っていました。とりあえず眼鏡のレンズを交換したら、いくらか見えやすくなったのでホッとした私。しかし、のちに「このとき眼科へ行っていれば」と後悔することになりました。
★関連記事:「目が見えなくなる?」40代初の健診で眼底が最低ランク。聞き慣れない診断名に恐怖【医師監修】
どうなっているの? 右目の視界が真っ白に
眼鏡のレンズを変えてひと安心したものの、その数カ月後には、再び見えづらさが気になるようになりました。それでも病院へ行くのは面倒で、原因はスマホやタブレットの見過ぎによるドライアイや疲れ目だと思うようにしていました。
その後、新しいパート先で事務職として働くことになったのですが、書類の細かい文字を見る機会が増えたことで異変に気付きました。
それまでは文字がかすむことや二重に見えるだけだったのに、そのころになると視界の一部に白いモヤがかかっているような違和感があり、全体的に文字が見えづらくなったのです。
決定的だったのは、スマホを見ていたとき黒などの濃い色で書かれている文字は読めるのに、オレンジなど明るい色の文字がまったく見えず画面が真っ白に見えたことです。「なぜ?」と思いながら片目ずつスマホの画面を見てみると、左目は問題なしでしたが右目で見ると全体が真っ白に見えました。
さすがに「これは病院へ行かなくては!」と、重い腰を上げて近所の眼科へ行き、これまでの経緯を医師に説明すると「年齢的なことを考えると網膜の異常などの可能性も考えられるのでひと通りの検査をおこないます」とのこと。視力や眼圧の検査の他に、それまで受けたことのないいくつかの検査を受けることになりました。
結果は加齢とともに増えるあの病気
「白内障ですね。右目はかなり進んでいて左目もすでに始まっています」
検査結果を見ながら説明してくださる医師に、
「自分でも受診前にいろいろ調べてもしかしてとは思っていましたが、私はまだ50歳になったばかりですよ」
「白内障って60代以降の方がなる病気じゃないんですか!」
と興奮気味に言葉を発する私。
そんな私を見ながら医師は苦笑し、
「いやいや、50代でもなる方はいらっしゃいますよ」
「右目はもう手術しなくてはならない状態で、左目は点眼薬で進行を遅らせる目的の治療もありますが、このまま進行すると、1年後には現在の右目と同じような状態になる可能性がありますので、この機会に両目とも手術されるのが良いと思います」
と伝えられました。
「手術か、そんなにひどいのか……」と内心動揺していると、家から近くの手術可能な病院を紹介され、両目の手術をすることが決定しました。この病院では、手術後の感染症リスクを抑えるため、片目ずつ手術をおこなうとのことで、最初に症状が進行している右目を、その2週間後に左目を手術することになりました。
ちなみに私の場合、手術費用は保険適用で片目1回約6万円で、その他に術前・術後の診察費用や薬代もかかりました。病院が「高額療養費制度の利用も考えて、同じ月に2回の手術をおこなうようにしましょう」と日程を組んでくれたのは、費用面で大変ありがたかったです。
手術当日は、中待合室に入り、手術着に着替えて点眼を受けた後、手術室へ。左腕に点滴と血圧計を装着し、点眼薬で麻酔をして、手術が始まりました。手術自体は、私の場合15分程度だったと思います。会計時に鎮痛剤と目薬の処方箋を受け取り病院近くの調剤薬局へ行ったのですが、顔の半分ほどが眼帯とガーゼで覆われているため視界が悪く、階段は付き添いで来てくれた夫に支えられながら下りました。
帰宅途中で麻酔が切れて目の痛みが出てきて、眼帯で目の周りと頬が覆われて息苦しさを感じ、「早く翌朝になってこれを外してほしい!」とそればかり考えていました。翌朝、8時過ぎに消毒と視力検査のために病院に行って眼帯とガーゼを外してもらったときの解放感はこの上ないものでした。








