
「あんたなんか大嫌い」と認知症の母に言われたとき、認知症の影響があったのかもしれないと頭では理解しようとしていても、娘として深く傷つきました。認知症の症状が現れる前の母は、何でも話せる、私にとって一番の味方だったからです。だからこそ、そのひと言は今でも忘れられません。
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母のために作った夕食だったのに
その日、私は朝から母のために夕食の作り置きをしていました。最近の母は、手作りよりもスーパーの弁当を好むようになっていました。少しでも栄養バランスの良い食事をとり、元気でいてほしい。そんな思いで作っていると、突然、母が怒り出したのです。
「また私に食べさせようとして! 私はあんたの作ったものなんて食べない!」
思いがけない言葉に私も腹が立ちましたが、言い返せば、お互い感情的になるだけだと思いました。私は何も言わず、気持ちを落ち着かせるために2階へ上がりました。
母のひと言に胸が締め付けられ
すると、1階のリビングから母の怒鳴り声が聞こえてきました。
「あんたなんか大嫌い!」
「もう一緒にいたくないから施設に入る!」
「ケアマネに電話して!」
そんな言葉が聞こえてきて、足が止まりました。
何でそんなことを言うんだろう……。そう思うと悲しくて、言い返す気力も失われました。
「施設だけは絶対に嫌」と言っていた母が、自分から施設に入ると言うのです。それほど私と一緒にいたくないということなのか。そんな思いが頭をよぎり、胸が締め付けられました。








