これって公私混同じゃない?
フサエが会社にやってくるようになったのは、ほんの数カ月前のことでした。それまではまったく接点がなかったのですが、会社の忘年会に呼ばれて社員からもてはやされたことをきっかけに、会社に居着くようになってしまったのでした。
息子が社長だからと自分まで偉くなったつもりのフサエは、たびたびパニ子たち社員に無茶な要求をしていました。ナオヤかタカシがいるときはフサエをたしなめてくれていましたが、2人がいないときは社員たちはフサエの要求を断れずにいました。
フサエが業務内容にまで口出しするようになっていたある日、なんとカズオは「俺の母親を取締役に参加させることにした! だから今後は、俺の母親を取締役として扱うこと!」と言いだしたのです!
これまで取締役はナオヤとタカシの2人で、カズオが代表取締役をおこなっていました。社のことを1つもわかっていないフサエが参入することに対し、パニ子だけではなく社員はみんな理解ができずにいました。
フサエの役員報酬は月50万円とかなり高額なもので、これにはナオヤもタカシも怒り爆発! しかしカズオは「俺はこの会社のすべてを決める代表取締役なんだ! いくら取締役だからって、お前たちには指図できないんだよ!」と話し合う気はまったくありませんでした。
「これからビシビシこき使うわよ!」
カズオの決定に納得できないナオヤたちは、取締役を増減させるならば株主総会を開くべきだと進言。カズオは面倒そうでしたが、今後上場企業を目指すのであれば……とナオヤたちの説得に折れたようでした。
翌月、臨時で株主総会を開くことになりました。カズオから社員全員の出席を命じられたため、パニ子たちも出席することに。
早速フサエを取締役に就任させることについて反対意見を募りましたが、誰も手を挙げることがなくフサエが取締役になることが決定。するとフサエは司会からマイクを奪い取り「明日からは私の命令にはすべて従ってもらいますからね!」と従業員を召使い扱いすると宣言したのです!
その瞬間……全社員が大爆笑! 予想外の反応にフサエは困惑。
さらにパニ子は「それは無理です」とひと言。「もう今日でこの会社の従業員じゃなくなるんですものw」とパニ子たち社員全員が今日付けで退社することをフサエとカズオに伝えました。
実はフサエが取締役になると聞き、カズオに着いて行けなくなった社員たちは退職届を提出していました。取締役であるナオヤとタカシがそれを受理し、社員たちは退職に必要な手続きもすべて終わらせていたのでした。








