
酒癖が悪く、私が子どものころには親戚に、成人してからは母からも見放されてしまった私の実父。
結婚して遠方に住む私は、父に頻繁に会いに行くことはかなわずとも、いつも気にかけていました。
しかしたった一度の「ミス」が、二度と取り返しのつかない後悔となり、今も私の心に残っています。
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「飲んでいなければいい人なのに」
「飲んでいなければいい人」と、日ごろから評されていた私の実父。その酒癖の悪さがたたり、親戚からは早々に見放され、母からは私の成人を期に離婚されるほどでした。その後、還暦を前に1人暮らしを始めることとなった父を気にかけ、私はたまに電話をしたり、帰省した際は顔を見せに行ったりしていました。
私が20代中盤で初めて車の免許を取ったときには、父を車に乗せて父方のお墓参りに連れて行ってあげました。親戚に見放されてしまった父ですが、1人で定期的にお墓参りに行っていたことを知っていたからです。
車に乗り込んできた父は、昼なのに少し酒臭かったようにも感じました。元々、モータースポーツが好きだった父は「お前にはドリフトは無理だな」と言いながらも、楽しそうにしていました。
それが、父を見た最後でした。
父方親戚からの突然の電話
父の誕生日には毎年メールや電話をしていたのですが、その年はどうしても忙しく、当日にしてあげることができませんでした。それでも、1週間以内にはしようと思っていた矢先のことです。
父方の親戚から突然の電話があり「あなたのお父さんね、亡くなったわよ」と言われたのです。あまりのことに言葉が出ない私に対し「娘のあなたには何の罪もないけれど」と言いながらも淡々と「墓にも入(い)れないし、葬儀も出さないから」と告げてきました。
私が何も知らないところで話が進んでいました。この時点で私は父の最期について、死因すら、何ひとつ知りませんでした。








