
その日は、娘が通う小学校の授業参観日でした。平日開催だったため、私が休みを取って出席することに。教室に入ると、そこには懐かしい顔がありました。長年連絡を取っていなかった幼なじみのB美です。
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思わぬひと言が…
「わぁ、久しぶり!」
「B美じゃないか!」
久々の再会にお互いびっくり。B美は息子さんのC太くんと一緒に来ていて、簡単に紹介もしてくれました。懐かしい話を少し交わしていると、もう一人、見覚えのある人物が教室に入ってきました。
――元カノのA子です。
「平日なのに来れるんだね。お仕事、最近どうしてるの?」
一瞬、空気が止まったように感じました。A子は昔から思い込みが強く、私が何をしているか詳しく知らないまま決めつけて話す癖がありました。そのころのことを思い出し、胸がざわつきましたが、とりあえず笑ってごまかしました。
参観後、帰ろうとしたとき
授業参観が終わり、娘と帰ろうとしたところ、A子がさらに嫌みを言ってきました。
「別れてよかったわぁ。子どもの授業参観に、そんな服装で来る人なんて恥ずかしいもの」
その言葉は、思いのほか胸に刺さりました。私は気持ちを切り替えようと、娘に「帰ろうか」と声をかけ、足早に校門へ向かいました。
そのとき、近くにいた学校関係者の男性が私に声をかけてきました。
「送迎車が来ていますので、校門前に回しておきますね」
ちょうどその場に居合わせた保護者の何人かが驚いたような顔をしていました。A子も目を丸くしていましたが、私としてはただ娘を安全に車に乗せて帰るための段取りをしていただけのことでした。








