
私は以前、ある中規模のIT系ベンチャー企業で働いていました。開発したソフトウエアが好評で、業績も上向き。社員の士気も高く、まさにこれからというタイミングでした。ところがある日、会社の雰囲気がガラリと変わる出来事が起きたのです。
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突然オフィスに現れたのは…
私たちの会社は、3人の創業メンバーが中心となって立ち上げた組織でした。中でも開発担当の方と営業担当の方は非常に優秀で、現場はこの2人を軸に回っていました。
一方で、社長は少し自由人なタイプ。出社時間も遅く、会議をすっぽかしてしまうこともあり、「まあ、現場が回っているうちはいいか」と、社員もあまり気にしないようにしていました。
そんなある日、社長のお母さまが突然オフィスにやって来たのです。最初は「息子の会社を見てみたい」というご様子だったのですが、次第にその態度は変わっていきました。
「ちょっとこれ持って」から始まった違和感
数日後、お母さまが両手にたくさんの買い物袋を抱えてオフィスに再登場。「これ、車まで運んでくれる?」と笑顔で私に声をかけてきました。
仕事中だったため「すみません、今は手が離せなくて」と答えると、少しムッとした表情で「息子の会社の社員なんだから、少しぐらい手伝ってくれてもいいのに」と言われてしまいました。
その場はやんわりと断ったものの、以降も「お茶をいれて」「荷物を運んで」といった私的なお願いが続くようになり、社員の間で少しずつ困惑が広がっていきました。








