
友人や付き合っている相手との金銭トラブルは、信頼関係が揺らぐデリケートな問題の一つですよね。今回は30〜40代女性が体験した身近な人とのお金にまつわるモヤっとしたこと、悲しい体験、後味の悪い出来事をまとめました。
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ランチなのに割り勘?

大学時代の同級生たちと卒業後にランチに行ったときの話です。特殊な学科だった私たちの就職率はそれほど高くなく、それぞれ歩む道はさまざまでした。
ランチに集まったのは非正規で働く人、実家が裕福で生活に困っていない人、すでに結婚して主婦になっている人など、さまざまな道を歩むメンバーでのプチ同窓会でした。
それぞれ好きなメニューを注文する中、A子は明らかに少ない量で、それだけで足りるのかな? と思うほど控えめなメニューを頼んでいました。特に場を白けさせるようなメニューではなかったので、私は「節約してるのかな?」と軽く思っただけで、その後はにぎやかなおしゃべりに夢中になっていました。
会計時、B子が「割り勘でいいよね?」と言いだした瞬間、A子が固まっているのがわかりました。A子は元々おとなしい性格。私も、夜の居酒屋の割り勘とは訳が違うのにおかしいと思い、「皆違うメニュー頼んでいるし、個別会計にしようよ」と提案しました。
B子は「んー?」という表情で、あっさり引き下がってくれましたが、私がなぜ協調性のないことを言いだしたのか理解できない様子でした。B子は普段から率先してお店を探したり、段取りをしてくれるタイプでした。でも、それは彼女が社交的なわけではなく、どちらかというと内向的なメンバーが多い中、誰かがやらなきゃいけないことを率先してやってくれていただけのように感じていました。
時折、少しズレた言動をすることもあったので、もしかしたら私の意見に少しムッとしてしまったのかもしれません。以前にも、私が先に意見を言うと、B子は真逆のことを言ったり、道に迷ったときに私が案内板を見つけて矢印の方向を指しても、頑なにそちらに行こうとしないこともありました。
今回はお金が絡むことだったので、もめずに済んでホッとしました。5、6人いたはずなのに、A子でさえも黙っていて、私とB子だけが対立する構図になってしまったのは少しモヤっとしました。今思えば、私とB子は金額的に損をすることはなかったはず。もしかしたら、困っている人が声を上げるまで、他の皆は静観していたのかもしれません。もしそうなら、あのとき私が口を出さずにいたら、私とB子の間にあの少し気まずい空気は生まれませんでした。
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あの日のランチは、私にとって少しだけ複雑な気持ちが残る出来事でした。でも、久しぶりに皆に会えてうれしかったし、それぞれの近況を聞けて楽しかったのも事実です。いろいろな人生の選択があることを改めて感じ、私も自分の道を進んでいこうと思いました。
著者:田中さつき/30代女性・パート








