
私は代々続く家業の農家で働きながら、地方で両親と暮らしています。長年付き合っている恋人は幼なじみで、今は都心部の会社に勤めています。遠距離ではありますが、週末にどちらかへ行き来しながら関係を続けている私たち。せっかく会えるデートの日は、楽しく過ごしたいと思っていたのですが……。
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違和感のある接客
その日は、私が都心へ出向き、彼が新幹線の改札まで迎えに来てくれました。彼が予約してくれていた高級焼肉店に向かい、案内担当の男性店員に名前を告げると、最初のあいさつこそ丁寧だったものの、私に向けられる視線や言葉づかいに、どこか引っかかるものを感じました。
例えば、お水をお願いした際に雑な口調で返されたり、注文を伝えた際にもオーダーミスやそれに対しての謝罪もなかったりと、「なんだかイヤな感じ……」という気持ちが拭いきれませんでした。大きなトラブルがあったわけではありませんが、楽しいはずの時間に小さなモヤモヤが積み重なり、落ち着かない食事になってしまいました。
まさかの再会
数週間後、今度は母の誕生日祝いで上京しました。父は仕事の都合で後から合流するため、私が母を連れて予約していたレストランへ向かいました。そこは先日と同じ高級焼肉の系列店だったのですが、入口で出迎えた店員の顔を見て驚きました。先日の、あの店員だったのです。
相手も私に気付いたようで、明らかに面倒くさそうでイライラした様子。予約名を伝えると確認をしてくれたものの、応対がどこか落ち着かず、母も違和感を覚えたようで「今日は気持ち良く過ごしたいから、別のお店にしようか」と小声で言われました。
せっかくの誕生日。私たちは無理をせず、その場で店を変えることにしました。








