
私は今、清掃スタッフとしてとある大手企業のビル内を担当しています。その日は、かつて勤務していたグループ会社の本社で作業をしていました。すると、どこかで見覚えのある男性が廊下を歩いてきたのです。かつて同じグループで働いていた当時、関わりのあった営業部の部長経験者・B山さんでした。
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偶然の再会と戸惑い
私が黙々と掃除を続けていると、B山さんが「……あれ、もしかして君?」と声をかけてきました。私が転職したと思ったのか、「今は清掃の仕事をしているの?」「左遷された?」などと軽くからかうような口調で話してきました。私は苦笑しつつ作業を続けましたが、B山さんはしばらくその場を離れませんでした。
そんなとき、本社のA子社長が偶然通りかかりました。A子社長は状況を察し、「彼には社内の環境改善に向けた調査をお願いしているんです」と説明してくれました。
突然のことに、B山さんは「えっ……?」と驚いた様子。実は私は外部スタッフとして、働く人の動線や職場環境の課題をヒアリングする業務も兼ねていたのです。
調査結果がもたらした波紋
数日後、私は調査結果をA子社長に提出しました。その中には、特定の部署で負担が偏り、離職者が増えている原因として、業務の進め方に無理が生じている可能性がある点をまとめました。
A子社長は改善の必要性を伝えるため、該当部署に注意喚起をおこないました。しかし、その際に一部の職員から「自分は結果を出しているのに、なぜ指摘されるのか」と反発の声も上がってしまいました。
私は、周囲のスタッフの残業が増えたり、休日対応が常態化しかけていた背景を説明し、「成果だけでなく、働く人の負担にも目を向ける必要があります」と補足しました。








