
近年、生活の質を高める働き方「ワークライフバランス」という考え方が広がっています。一方で過酷な労働環境や不当な給与体系で働かざるを得ない環境もまだまだ残っています。いわゆる「ブラック企業」の実態について、2人の体験談を紹介します。
★関連記事:「残業が嫌だって?」自分の知らないところで広まるウワサ。真相を追及すると思わぬ人物の仕業だった!
退職者が相次いで…

私が20歳くらいのころ、地元ではそこそこ知られたパン屋さんで働いていました。若いスタッフが多く、それなりに仲も良かったのですが……。
当時は残業代が支給されなかったり、オーナー社長がかなり独断で物事を決めたり、休日の勉強会に手当てが出なかったりと、厳しい面が多い職場でした。離職率も高く、1年勤めるだけで古参扱いになるほどでした。
私自身は体調を崩して辞めることになりましたが、そのころからほぼ毎月のように退職者が続出していたようです。お気に入りのスタッフだけを連れて“研修”と称し、テーマパークへ出かけていたオーナー社長も、人手不足でついにはフルで勤務する事態になったと聞きました。
さらに、オーナー社長の奥さんが理不尽に怒りだすことが多かったことも重なり、彼女が原因で辞めていく人も少なくなかったそうです。
あまりの退職者の多さに、さすがに危機感をもったのか、在職しているスタッフの前で「本当に申し訳ありません。これからは従業員を大切にしますので、どうか辞めないでください」と謝罪があったと伝え聞きました。
そこそこ知られた店だったとしても、給与面や職場環境に厳しいところがあると長く続けるのは難しいのだと、改めて感じさせられた体験でした。
◇◇◇◇◇
たとえオーナー社長の頑張りで店の知名度が上がっても、支えているのは従業員なのだということを忘れてはいけないと思います。
著者:山田花子/30代女性・会社員
イラスト/マキノ








