
体調の変化を感じて受診した結果、思いがけず婦人科系のがんが判明した2人の体験談を紹介します。告知を受けたときの心境や最終的に病気をどのように捉えたのか、当事者のリアルな声に耳を傾けてみましょう。
★関連記事:「がんかもしれない」しこりに気付きながら2~3年放置してしまった49歳看護師の後悔【体験談】
がんは子宮だけじゃなかった!

2021年5月、私は子宮頸がんであることがわかりました。私は43歳でした。がんが判明したきっかけは、同年4月に生理の血が止まらなかったことでした。
がんの大きさは5cm、当初の診断はステージⅠBという進行具合で、放射線治療を約2カ月おこなうということでした。そこまで深刻な状態ではないとのことで、不安な気持ちはあったもののひと安心していました。
ところが、大学病院でも検査をするように言われて検査をしてみると、なんと肺に転移していることが判明! 転移の発見が遅れたのは、前の病院での検査範囲に肺が含まれていなかったためだそうです。さらに詳しく見てみるとリンパにも転移していることが判明しました。
がんが転移している箇所の治療もするため、放射線治療から抗がん剤治療に変更になりました。3週間から4週間に一度、2泊3日の入院をして治療しました。
髪の毛が抜けるとのことで嫌で仕方がなかったのですが、先生の「長い人生の中でたった2年間ほどなので、我慢して頑張りましょう」という言葉が支えになり、治療を受けました。
2021年7月1日から治療を開始して、それから2週間後にはだんだんと髪の毛が抜けてきました。数カ月して気が付くと、全身のありとあらゆる毛が抜けてつるつるになっていました。
髪の毛が抜けていることが周りにバレないよう、私は10万円以上するウィッグを購入しました。
10カ月後の2022年5月、肺とリンパに転移していたがんが消えたので抗がん剤治療は終了しました。同年6月から、子宮のがんを治すため放射線治療を始めました。
28日間、子宮の外側から放射線を当てるために土日以外は毎日通院しました。週に1回は入院して子宮の中から放射線を当てる治療を4回おこなっていました。
子宮の中の治療の際は麻酔をしますが、それでも痛くて地獄でした。治療の4回目が終わったときは、担当してくださった看護師さんたちに「よく頑張りましたね」と声をかけられて涙が出ました。
治療の効果は3カ月後ぐらいに出るとのことで、同年10月の検査でがん細胞がなくなったという報告を受けました。これからは数カ月に1度病院で検査をして、がんが再発しないように様子を見ることになりました。
◇◇◇◇◇
病院で診察を受けてから治療を始めるまで、すべての先生の話が二転三転してかなり戸惑いました。最初から大きい病院に行くべきだったかな、と思ってます。治療期間は私の場合約1年間で、3カ月後にがん細胞がなくなったという結果を聞きました。
髪の毛は抗がん剤治療が終わってからだいぶ生えてきてますが、まだまだウィッグは必需品です。もう少し髪が伸びておしゃれなショートヘアになるまでウィッグは手放せません。
監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
著者:井上 あき/40代。慣れ親しんだ環境で平凡に生きていたが、病気をきっかけにこれまでの人生をリセット。病気が治ってからは、第2の人生を自分らしく自由に生きていくためにライター業にチャレンジ中。
イラスト/山口がたこ








