
10年前、妻は「好きな人ができた」と言い残し、家を出ていきました。その後、正式に離婚が成立し、私は男手ひとつで娘を育ててきました。当時まだ幼かった娘も、今では13歳。家事を手伝い、私を気づかってくれるやさしい子に育っています。2人で支え合いながら歩んできた日々でした。そんなある日、突然、元妻のA子が私の前に現れたのです。
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10年ぶりに現れた元妻
急に現れた元妻のA子は、「久しぶり」と、まるで何事もなかったかのような笑顔。私は言葉を失いました。「どういうつもりだ?」と問いただすと、「あのときは本当にごめん」と軽く頭を下げました。しかし、その態度からは深い反省は感じられません。
「娘には会わせない。いまさら母親を名乗られても困る」
私ははっきりと伝えました。娘にはこれまで必要以上に元妻の話をしてきませんでした。過去よりも、今の生活を大切にしてきたからです。
A子は「一度くらい顔を見たい」と食い下がりましたが、私はその場を後にしました。
娘からの不安なメッセージ
それから約1カ月後のことです。仕事中、娘からメッセージが届きました。
「家の前に知らない人がいる」
「パパの知り合い?」
胸がざわつきました。特徴を聞くと、どうやらA子のようでした。私はすぐに電話をかけ、「絶対にドアを開けないこと。何かあればすぐ連絡して」と伝えました。
帰宅すると、A子は近くで待っていました。「どうして会わせてくれないの?」と感情的になるA子。そこへ娘が玄関先に現れました。娘は落ち着いた声で「私は今の生活に満足してる。急に来られても困る」と言いました。そのひと言は、私の胸に深く響きました。
さらに娘は、「謝りたいなら、まず私たちの生活を尊重してほしい」と感情的になることもなく、はっきりと意思を伝えた娘。その姿に、私は成長を感じました。








