
私が働いていたころ、毎日漂う強い香りに人知れず悩んでいた時期があります。当時は「自分が神経質なだけ」と言い聞かせていましたが、次第に体調や気持ちにも異変が表れるようになりました。
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同じ空間での避けようのないにおい
私のいた職場では、特定の女性社員の柔軟剤や香水の香りが常に漂っていました。仕事中もそのにおいに慣れることができず、気分が悪くなったり、頭痛が起きたりする日もありました。それでも簡単に席を立てる状況ではなく、ただ耐えるしかありませんでした。
毎日同じにおいにさらされるうちに、職場そのものが次第に苦痛な場所へと変わっていったのです。
言えなかった気持ち
相手に悪気がないことはわかっていましたし、「においがつらい」と伝えることで、面倒な人だと思われるのも怖かったのだと思います。職場の人間関係を考えると、簡単に口に出すことはできませんでした。
そうして我慢を続けるうちに、体調だけでなく気持ちの面でも追い詰められていき、これは明らかに「スメルハラスメント」だと感じざるを得ない状況でした。
まとめ
この体験を通して、香りは個人の好みだけで済まされるものではないと痛感しました。逃げ場のない場所で望まないにおいにさらされ続けることは、少しずつ、しかし確実に心と体を消耗させます。
今、自分が香りをまとう立場になって思うのは、「良かれと思った香りが、誰かの負担になっているかもしれない」という想像力の大切さです。ただ香らせるのではなく、周囲の空気までやさしくなれるような、さりげない配慮ができる女性でありたいと感じています。
著者:蓮見翠/40代女性・派遣社員
イラスト/ほや助
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※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年2月)








