
私は61歳。パートをしながら家事をこなす、いわゆる兼業主婦です。先日、40歳になる長男が入籍し、明るく人当たりの良いAさんを妻に迎えました。ただ、Aさんの妹であるBさんは、両家の顔合わせの席でも終始不愛想。これから親戚になるのに……と、私も長女も、どこか胸に引っかかるものを感じていました。
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結婚直後に続いた体調不良
息子の結婚後、夫は単身赴任で遠方へ。長女も独立しており、家には私ひとり。そんな中、体調不良が続くようになりました。それを心配した長男夫婦が、新婚にもかかわらず泊まりがけで看病に来てくれることに。ありがたい限りでした。
実家から出勤する長男の代わりに、Aさんは家事を一生懸命手伝ってくれていました。ただ、さすがに疲れが出たのか、昼過ぎには動画を再生したスマホを手に、うたた寝をしている様子でした。
「無理をさせては悪いわね……」
そう思った私は、ひとりで近所の薬局へ薬を買いに出かけました。ところが、体調が悪化し、途中で何度も休みながら40分ほどかけて帰宅すると、玄関のドアが勢いよく開き、なぜか妹のBさんが飛び出してきたのです。私を見るなり「お邪魔しました!」とひと言だけ残し、逃げるように立ち去っていきました。
直後に出てきたAさんは、「お義母さん、顔色が真っ青です!」と慌ててタクシーを呼んでくれ、私はそのまま病院へ向かうことになりました。Bさんの件は、その場では深く触れられないままでした。
思いがけない検査結果
病院で詳しい検査を受けた結果、がんが見つかりました。幸いにも初期段階で、手術をすれば問題ないとの診断。緊急入院が決まり、息子と娘にも連絡を入れました。
その間も、入院手続きなどを率先して手伝ってくれたAさん。私は感謝の気持ちでいっぱいでした。
息子と娘が駆けつけ、少し落ち着いたころ。娘がふと切り出しました。
「お母さん、寝室に置いてあった腕時計、場所を移した? 準備のときに見当たらなくて……」
するとAさんが、「それ、もしかしたら……妹のBかもしれません。昔からトラブルが多くて……。申し訳ありません」と深く頭を下げたのです。「必ず確認しますから」と謝る姿を前に、私は言葉を失いました。








