
私は21歳の大学生です。18歳のとき、通学のために実家を出て、70代の祖母と2人暮らしを始めました。多忙な大学生活のかたわら、長年の夢だった高級車を購入するため、アルバイトに励む日々。家事全般を担ってくれる祖母に支えられ、少しずつ貯金を重ねてきました。それまでは祖母の軽自動車を借りて運転していたのですが、ついに念願の日が訪れたのです。
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期待に胸を膨らませて向かったディーラー
大学4年生の夏、ついに目標額に到達しました。「おばあちゃん、今日ディーラーに行こうと思うんだけど、一緒にどう?」と声をかけ、祖母を軽自動車の助手席に乗せて、近所の高級車ディーラーへ向かいました。
ネットでの評判も良く、きっと良い買い物ができるはず。そう信じて駐車場に車を止めたとき、店内にいた男性スタッフが、こちらをじっと見ていることに気付きました。一瞬、鋭い視線を感じましたが、「気のせいだろう」と自分に言い聞かせ、祖母を車に残して入口へ向かいました。
すると、先ほどの男性、40代くらいの営業スタッフが近づいてきました。彼は私の顔を見るなり、低い声でこう言ったのです。
「冷やかしなら困る。学生と年配の付き添いが来るような店じゃない」
耳を疑いましたが、私は動揺を隠し、「こちらで車を購入したいと考えています。資金も用意しています」と、できるだけ丁寧に伝えました。しかし、返ってきたのはさらに冷たい言葉でした。
「冗談はほどほどにしてくれ。そんな車で来るような人に売る車はない」
祖母の軽自動車に視線を向け、舌打ちまでされたとき、胸が締めつけられ、涙が込み上げてきました。
静かに現れた、祖母のひと言
「泣くことはないよ」
背後から肩に触れた手……振り返ると、祖母が立っていました。
祖母は営業スタッフに向かい、「孫に何か?」と静かに問いかけました。すると彼は、祖母に対しても失礼な言葉を重ねたのです。
「身の程をわきまえず高級車が欲しいんだと。援助してやりたいならどうぞ。でも足りないでしょうね」
その瞬間、祖母の表情が一変しました。
「そうかい。それなら、少し教えてあげようか」
祖母はそう言って、スマートフォンを取り出し、数件の電話をかけ始めました。








