彼から借金の請求書を見せられ…

ある日、付き合っていた彼氏が私の家に遊びに来ました。マンガ本を紙袋に入れて持ってきてくれたのですが、「読んでほしいんだ」とうれしそうに差し出されたその中には、あるものが入っていたのです。
何だろうと思って見てみると、それは借金の請求書でした。彼は申し訳なさそうに「これ、貸してくれないか」と私に頼んできたのです。
当時、彼が好きだった私は、少し不安を感じながらもお金を貸すことにしました。でも、それは序章に過ぎませんでした。彼は一度もお金を返してくれなかったばかりか、ことあるごとに「お金貸して」と言うようになったのです。「お酒を買うお金がない」「給料日前でお金がない」など理由はさまざまでしたが、そのたびに私は渋々お金を渡していました。
最初は「好きだから」「困っている彼を助けたいから」という気持ちで貸していました。でも、お金を返してもらえないことが続くにつれ、私の心にはモヤモヤとしたものが積もっていきました。「もしかして、都合のいいように使われているのかな?」と疑う気持ちも芽生え始めました。
この経験を通して、好きだからといって安易にお金を貸すのは良くないことだと痛感しました。「嫌だ」と思ったことは、はっきりと相手に伝えるべきだったと反省しました。
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本当にお金を貸す、つまり「あげる」気持ちがないのに貸してしまうのは、自分にも相手にも良くないことだと痛感しました。あのときの苦い経験は、私にとって大切な学びとなりました。
著者:有田沙苗/40代女性・主婦
イラスト/サトウユカ








