
人生最良の日に待っていたのは、主役が会場を抜け出すという異例の事態でした。恩人である友人に司会を託した二次会で、私を困惑させる出来事が勃発。あの日、会場から消えた彼女を追いかけた記憶をつづります。
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歓喜の宴を一変させた、進行役の「失踪」
私と夫が出会ったきっかけは、ある1人の友人の紹介でした。彼女はとてもやさしく繊細な性格で、人の痛みがわかるステキな女性です。そんな彼女に感謝の気持ちを込めて、結婚式の二次会では進行役をお願いすることにしました。
二次会の会場には、友人や職場の先輩・後輩など、大切な人たちがたくさん集まってくれました。「おめでとう!」という温かい言葉に包まれ、私は幸せをかみ締めていました。このまま楽しい時間が続いていく……誰もがそう信じて疑わなかった、そのときです。
ふと気付くと、進行役であるはずの彼女の姿がどこにもありません。レストランのスタッフさんはお料理の提供がメインですから、当然、進行を代わってくれるわけではありません。司会不在の会場は次第にざわつき始め、私たちは彼女の身を案じて何度も電話をかけました。
ドレス姿で夜の街へ。消えた友人の捜索
ようやくつながった電話越しに、彼女は震える声でこう言いました。
「進行がうまくいかなくて……。人数の多さに緊張して、怖くなって飛び出しちゃったの」
そこからは、前代未聞の展開です。主役であるはずの新郎新婦が会場を抜け出し、夜の街へ彼女を探しに行くことになったのです。ようやく教えてもらった居場所は、会場から少し離れた隠れられそうな場所。私たちは必死に彼女をなだめ、寄り添いました。
ようやく3人で会場に戻ったころには、二次会の時間はもう残りわずか。結局、本来予定していたプログラムは何一つできないまま、何の会だったのかわからない状態でゲストの方々をお見送りすることになってしまいました。








