鏡を見てがくぜん。染め直しで襲った激痛
ふと鏡を見ると、案の定、所々が染まっていない状態でした。スタッフの方に「時間があればやり直します」と言われたのでお願いしたのですが、そこからが本当の試練でした。
白髪染めの薬剤を塗布してしばらくたったころ、頭皮に、今まで経験したことのないような激痛が走ったのです。普段なら多少の痛みは我慢するのですが、そのときはまるで頭皮が焼けるような痛みで、耐えきれずにすぐ流してもらいました。
流した後もしばらくヒリヒリとした違和感が残り、お店側からも特に謝罪のような言葉はなく……。やり場のない気持ちのまま、ぼうぜんとして帰宅したのを覚えています。そのお店は、今も変わらず営業を続けているチェーン店です。
まとめ
あの時のヒリヒリした痛みは、自分の髪や肌を守るための「勉強代」だったのだと感じています。単に安く済ませることよりも、自分の状態を理解し、寄り添ってくれるプロの存在がいかに心強いかを知る、大切な分岐点となりました。
窪田先生からのアドバイス
「焼けるような痛み」は皮膚からの緊急サイン:
白髪染めで感じる「焼けるような痛み」は、薬剤のアルカリ成分などが原因で起こる化学火傷(ケミカルバーン)の兆候です。「少したてば治まるだろう」と我慢するのは非常に危険です。少しでも異変を感じたら、すぐにスタッフへ伝えて薬剤を洗い流してください。
「染め直し」のリスクを正しく知る:
1度目の塗布で染まりが悪かった場合、すでに頭皮のバリアー機能が低下している可能性があります。その状態で再度、刺激の強い薬剤を重ねると、炎症が悪化して重篤な皮膚トラブルを招く恐れがあります。当日の染め直しは避け、数日置いてから判断するのが安全です。
セルフケアと受診のタイミング:
もし帰宅後もヒリヒリ感や赤みが続く場合は、決して自己判断で薬を塗らず、ぬるま湯で優しく流す程度にとどめてください。翌朝になっても痛みやかゆみが引かない、あるいは水ぶくれができている場合は、早急に皮膚科を受診してください。
次回の施術に向けた対策:
一度強い痛みが出た方は、薬剤に含まれる特定の成分に対するアレルギー(接触皮膚炎)を発症している可能性があります。次回以降は必ず「過去に痛みが出たこと」を美容師に伝え、事前のパッチテストを徹底するか、低刺激な薬剤(ヘアマニキュアやヘナなど)への変更を検討してください。強い痛みを経験した方は、次回以降も同じ薬剤で再挑戦するのではなく、皮膚科で原因成分(例:パラフェニレンジアミンなど)の確認をおこなうことも有効です。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)
獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開院。2024年に新鎌ケ谷くぼた皮膚科泌尿器科を開院、日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門は泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。著書に『EDかも!?と思ったら読む本』(自由国民社)がある。
著者:吉村みき/50代女性・アルバイト
イラスト/きびのあやとら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年1月)








