保健師の訪問が、私を助けてくれた
追い詰められていたころ、保健師さんが訪問してくれたことが転機になりました。私は重度のうつ病(うつびょう/気分の落ち込みが長く続き、何もする気が起きない、眠れない・眠りすぎる、食欲の変化、強い疲れや集中しづらさなどが出て、日常生活に支障が出る心の病気です)の状態で、「このままでは危ない」と判断され、まずは休むことを優先する流れになりました。
「子どもと一度離れましょう」と提案され、保育園の利用につながったことで、少しずつ気持ちに余裕が戻ってきた感覚があります。
まとめ
夫が変わらないことに腹を立て続けるより、まず自分の心と体を守ることを大事にしようと思いました。今も病気は完治していませんが、家事も育児も仕事も、全部を抱え込まずに手を抜けるところは手を抜きながら続けています。無理を重ねないことが、私にとって生活を立て直すきっかけになりました。
医師による解説:脳疾患後の育児で大切なこと
脳疾患の後遺症には、まひのような目に見える症状だけでなく、強い倦怠感やふらつき、思考の疲れといった周囲に理解されにくい症状が多く含まれます。これらは本人の努力不足ではなく、脳の機能的なダメージに起因する医学的な症状です。
この状態で休息なく家事や育児を完璧にこなすことは、心身ともに極めて高いリスクを伴います。今回、保健師さんの介入によって物理的に子どもと離れる時間を確保できたことは、再発防止やメンタルケアの観点からも非常に適切な判断でした。
手を抜くことは決して怠慢ではなく、家族を守り続けるための大切なリスク管理です。ご自身の体調を最優先に考えることは、お子さんの笑顔を守ることにも直結します。これからも周囲の助けを借りながら、ご自身のペースを大切に歩んでいってください。
監修/菊池大和先生(医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長)
地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。
著者:内野良子/50代女性・パート
イラスト:はせがわじゅん
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※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)








