
義家族との関係において、相手に「悪気がない」ケースほど対応に苦慮してしまうものです。角を立てたくないという思いから、つい自分の気持ちを後回しにしてしまうこともあるでしょう。一筋縄ではいかない義家族の言い分や振る舞いに、どう折り合いをつけるとよいのか、3人の体験談を紹介します。
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一人っ子を選ばざるを得なかった

「そんなことを言われても……」。結婚して間もないころ、夫からかけられた言葉が忘れられません。義姉夫婦のつらい過去を知っていたからこそ否定しきれず、でも受け入れることもできず、気持ちは揺れ続けました。自分が思い描いていた家族の形は、少しずつ違う方向へ進んでいきました。
結婚直後、夫から「赤ちゃんをたくさん産んで、姉夫婦に子どもを譲ってあげてほしい」と言われました。義姉夫婦は生後6カ月の赤ちゃんを突然亡くし、2人目の子もまれな難病を抱えていたと聞いていました。悲しみの深さはわかっていても、私には自分の子どもを渡す決心ができませんでした。
気持ちは理解していながらも、私は自分の子どもを渡す覚悟が持てず、28歳まで出産をためらいました。ようやく子どもを授かった後も、義父と義兄から「次に生まれる子どもを義姉夫婦に渡してほしい」と繰り返し言われ、2人目を考えるたびに心が重くなっていきました。
本当は子どもをもっと育てたかったのに、周りの強い期待と重圧に押され、2人目を諦めました。望んでいた未来とは違う結果に、時々寂しさを感じます。
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この経験を通じて、家族の悲しみに寄り添うことと、自分の望む未来を諦めることの狭間で深く葛藤しました。今振り返ると、自分の本当の気持ちを後回しにしていたのだと気付きます。複雑な事情があったとはいえ、結果として2人目を諦めた寂しさは残りますが、その分、そばにいるわが子との時間をかけがえのないものとして、より一層大切にしていきたいという強い思いにつながりました。
著者:竹下あど/50代女性・パート
イラスト:アゲちゃん








