
結婚した当時、すでに両親を亡くし、きょうだいもいなかった私は、夫から「みんなで支え合って暮らそう」と言われ、義母と義妹の住む義実家で同居を始めました。その後、義母に介護が必要になると、在宅で働いていた私が家事や通院の付き添いなどを担うように。夫は単身赴任で家を空けることが多く、大手企業に勤める義妹も「自分は忙しいから」と、次第に私へすべてを押し付けるようになりました。
★関連記事:「もう家を出ていって」18年育てた継息子に拒絶された私。離婚後、届いたSOS
家事も介護も私任せにする義妹
義妹は、食料品に加え、指定した化粧品や日用品まで、私に仕事の合間に買ってくるよう頼むことがありました。しかし、その口調はお願いというより命令に近いものでした。私にも仕事があると伝えても、義妹は聞く耳を持ちません。
「何のために一緒に住んでいるの? 家にいるなら時間はあるでしょう? 私は会社で働いているんだから、お義姉さんがやってよ」
反論してもめるより、早く済ませたほうがラクだと思い、頼まれた品を代わりに買ってきたことも何度もあります。しかし、立て替えたお金は、こちらから催促しなければ返してもらえませんでした。
食事を用意しても、「カロリーが高すぎる」「毎日家にいるのに、これしか作れないの?」と文句ばかり。挙げ句には、こんなことまで言われました。
「お兄ちゃんがお義姉さんと結婚したのだって、家のことをしてもらいたかったからじゃない? 行くところもないんだから、大人しく言うことを聞けばいいのよ」
夫にも義妹の言動を相談しましたが、「妹は外で忙しく働いているんだ。家にいる君が助けてやればいい」と言われるだけでした。
在宅で働いているからといって、時間が余っているわけではありません。それでも当時の私は、家族なのだから自分が我慢すべきだと思い込んでいました。
夫の裏切りを知り、別居を決意
そんな中、夫が単身赴任先から自宅へ戻る回数が、以前よりも減りました。不審に思って夫を問いただしたところ、赴任先で知り合った女性と、私に隠れて交際を続けていたことを認めました。
義母の介護と家事を私に任せながら、夫は別の場所で自分の時間を楽しんでいたのです。その事実を知り、私の気持ちは完全に切れました。
私は弁護士に相談し、離婚と別居に向けた準備を始めました。在宅の仕事による収入は安定しており、これまで少しずつ蓄えてきたお金もあります。住む場所を探し、生活に必要な手続きを一つずつ進めました。
一方で、私が突然いなくなれば、義母の生活に支障が出る可能性があります。そこで、義母を担当するケアマネジャーに別居する予定を伝え、私が家を出た後の介護サービスについて相談しました。夫には義母の予定や利用中のサービスをまとめた資料を渡し、今後の介護について義妹とも話し合うよう伝えました。
準備が整うと、私は夫と義母本人に、別居する意思と家を出る日を伝えました。義母はその日から、以前より予定していた1週間の短期入所サービスを利用し、施設で必要な介護や日常生活上の支援を受けることになっていました。
義母の短期入所が始まった日、私は荷物を運び出して義実家を離れました。








