
突然の体調不良に見舞われたことはありませんか? 年齢を重ねるにつれて、体には少しずつ変化が現れます。思わぬ場所で症状が出ることも。2人の女性の体験談を紹介します。
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5歳息子を乗せた走行中の絶体絶命

両親の介護施設へ向かう道中、5歳の息子を乗せた車内で私の心臓が突然激しく鼓動し始めました。ハンドルを握る手がじっとりと汗ばみます。
ここで意識を失えば、隣に座る息子を巻き込む大事故になる。その恐怖にあらがいながら、必死の思いで近所のレストランの駐車場へ車を滑り込ませました。
停車したものの、動悸は治まりませんでした。パニックを抑えて119番通報をすると、ほどなくして救急車が到着し、隊員の方々が車を邪魔にならない場所へ移動させてくれました。
搬送先の病院で下された診断は「不整脈」。幸い、ベッドで安静にするだけでその日のうちに退院できましたが、心に刻まれた恐怖は想像以上に深いものでした。
あの日以来、私は二度と自分でハンドルを握ることができなくなりました。思い出すだけで足がすくむほどのトラウマ。原因ははっきりしませんが、介護や育児の中で知らず知らずのうちに限界まで無理を重ねていたのかもしれません。改めて、普段からの健康管理がいかに大切であるかを痛感しました。
何より私を驚かせたのは、5歳の息子の姿でした。取り乱す私を前に、息子は最後まで信じられないほど冷静に、じっと寄り添ってくれたのです。その存在があったからこそ、私は最後まで理性を保つことができました。
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もしひとりだったら、パニックに飲み込まれ、取り返しのつかない事態を招いていたかもしれません。小さな背中に守られた事実は、今の私にとって大きな救いとなっています。今は無理に運転を再開しようとはせず、この教訓を胸に、静かに日々を過ごしています。
医師による解説:「突然の動悸」の正体
運転中に起こる急な動悸や不整脈には、過労や精神的ストレスなどが関係している場合があります。今回のように「おかしい」と感じた瞬間に停車し、自ら助けを求めた判断は、重大な事故を防ぐうえで適切な対応でした。
動悸は体からの重要なサインです。たとえ一時的に治まったとしても放置せず、循環器内科などを受診して精密検査を受けることが、自分と家族の安全を守ることにつながります。
監修/菊池大和先生(医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長)
地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。
著者:山田花子/50代女性・パート
イラスト:sawawa







