
私は40代で、小さな会社を経営しています。新しく事務所を移転することになり、応接室や会議室で使う家具を探していました。ある休日、工事中の新事務所を確認した帰りに、そのまま以前から気になっていた家具店へ立ち寄ることに。ところが、店員から思いも寄らない言葉をかけられたのです。
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高級家具店で向けられた視線
その日は、新しい事務所の内装工事を確認した後でした。工事も進み、搬入に間に合うよう、そろそろ家具を決める必要がありました。私は「せっかくだから実物を見て決めよう」と思い、少し離れた場所にある家具店へ立ち寄りました。
店内には、ソファやテーブル、椅子などがゆったりと並べられていました。以前から候補にしていたシリーズも置かれており、私は座り心地や大きさを確認しながら見ていました。
すると、1人の店員が近づいてきて、「何かお探しですか?」と声をかけてきました。私は「仕事で使う椅子を見ています」と答えました。その店員は、私の服装を上から下まで値踏みするように見ました。そして、こう言ったのです。
「こちらは1脚20万円台からになりますが、ご予算は大丈夫でしょうか?」
さらに店員は、続けてこう言いました。
「見るだけでしたら、あまり触らないでいただけますか?」
私は一瞬、耳を疑いました。たしかにその日は、工事中の新事務所を確認した帰りだったため、動きやすい服装をしていました。しかし、私はまだ予算も必要な数も伝えていません。また、必要以上に家具に触れているわけでもありませんでした。
私が「いえ、こちらの商品を検討しているんですが」と伝えても、店員は、「でしたら、もう少し手ごろな価格帯のお店を見たほうがいいと思いますよ」と言いました。
見た目だけで「買えない客」と判断されたように感じ、私はそれ以上相談する気にはなれませんでした。
「購入予定は何脚ですか?」
最初の店員が離れた後、近くで商品を整えていた別の店員が、「よろしければ、私がご案内しましょうか」と声をかけてくれました。名札を見ると「A子」と書いてありました。
先ほどの店員とは違い、A子さんは私の服装を気にする様子もなく、何を探しているのか丁寧に聞いてくれました。私は、新しい事務所の会議室と応接スペースに置く家具を探していることを説明しました。
「会議室の椅子は、何脚くらい必要でしょうか?」
「12脚ほどです。それから応接室用のソファとテーブル、受付スペースに置く椅子も何脚か必要なんです」
そう伝えると、A子さんはすぐに用途や希望を確認しながら、いくつかの商品を案内してくれました。
「でしたら、座り心地だけでなく、長時間使ったときの疲れにくさも確認したほうがよさそうですね」
私は実際に座り比べ、サイズや納期などについても確認しました。
話を聞くうちに希望に合う商品が絞れてきたため、私はA子さんに、「会議室の椅子は12脚、こちらでお願いします。ソファとテーブルもまとめて見積もりをお願いできますか?」と伝えました。







