
50代の私は、70代前半の母と久しぶりに新幹線で出かけることになりました。母は長時間の移動に不安があると言っていたため、私は隣同士の指定席を予約。当日も無事に席へ着き、ほっとしていたのですが、出発して間もなく、隣に座っていた女性から「席を替わってほしい」と言われたのです。
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母との旅行で隣同士の指定席を予約
母とは以前から「落ち着いたら一緒に旅行したいね」と話していました。ただ、母は年齢を重ねてから長時間の移動に不安を感じるようになっていました。そこで私は、何かあったときにすぐ声をかけられるよう、母と隣同士になる指定席を取ることにしました。
旅行を予定していたのは連休前で、新幹線はすでに混み合っていました。本当は2列並びの席を取りたかったのですが、隣同士で空いている場所が見つかりません。何度か空席を確認し、ようやく3列シートの窓側と中央席を並びで予約することができました。
当日、私たちは余裕を持って新幹線に乗り込みました。
母は3列シートの窓側、私はその隣の中央席です。
「隣なら安心だね」
そう言う母を見て、私も「混んでいたけれど、隣同士の席を取れてよかった」と思っていました。
ところが、出発してしばらくすると、私たちの隣に座っていた女性から声をかけられました。
隣の女性にかけられた思わぬひと言
女性は少し離れた席を指さしながら言いました。
「すみません。母が高齢なので、席を替わってもらえませんか?」
話を聞くと、女性も母親と2人で乗車しているものの、隣同士の指定席を取れなかったそうです。女性自身は私の隣の通路側の席でしたが、母親の席だけが数列離れていました。私が女性の母親の席へ移り、その母親が私の席へ移れば、女性は母親と並んで座れます。ただ、そうすると今度は私が母と離れることになります。
事情を聞けば、心配する気持ちは私にもよくわかりました。ただ、私にも母の隣にいたい理由がありました。
そこで私は、「すみません。私も母と一緒なんです。母をひとりにしたくなくて、隣同士の席を予約したので……」と断りました。同じような事情だと伝えれば、わかってもらえると思っていました。
しかし、女性は納得していない様子でした。
女性は私の母を見ると、「うちの母は80代なんです。そちらのお母さまは、そこまでのお年には見えませんけど」と言ったのです。
私は思わず言葉に詰まりました。母も隣で気まずそうにしていたため、私はこれ以上やりとりを続けるのが嫌になってきました。







