
私には、10歳と6歳の孫がいます。仕事で出張が多い息子と、SNSを中心に活動している嫁に代わって、私が子どもたちの世話をすることも少なくありません。孫と過ごせる時間はうれしいものの、次第に「この子たちにとって両親の存在が薄くなっていないか」と気がかりになっていきました。そんなある夜、私のスマホに届いた一通のメッセージが、事態を大きく動かすことになるのです。
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運動会の「お願い」に抱いた違和感
ある日、嫁のA子から軽い調子で頼まれました。
「来週の運動会、お義母さんが行ってきてくれませんか?」
「お弁当もお願いしたいです。あ、下の子のお迎えも♪」
私は思わず、「あなたたちは行かないの?」と聞き返しました。するとA子は、「夫は出張ですし、私は顔を知られているので学校行事には行かないことにしているんです」と、あっさり。どうやら仕事の都合上、家庭のことを公にしていないようでした。
「いずれはきちんと伝えたほうがいいのでは?」とやんわり言いましたが、「今は難しいんです」と話を打ち切られてしまいました。
子どもたちの気持ちを思うと胸が痛みましたが、結局私は引き受けることに。あのときの小さな違和感が、後に大きな問題につながるとは思いもしませんでした。
夜に届いた孫からのメッセージ
それから約1年後のことです。ある晩、上の孫・B美から立て続けにメッセージが届きました。
「おばあちゃん、1000円貸して」
「レストランに行きたい」
「弟がおなかすいてる」
胸がざわつきました。すぐに電話をかけると、嫁は不在。子どもたちに「すぐに戻るから」と言って出かけている様子でした。
「今から迎えに行くからね」と急いで駆けつけ、近くのファミリーレストランへ連れて行きました。食事を前に、6歳の弟がうれしそうにスプーンを握る姿を見て、胸が締めつけられ、「僕、レストラン初めてなんだよ」というひと言に、言葉を失いました。
翌日、A子に状況を伝えましたが、「簡単に食べられるものは置いていたのに……お姉ちゃんもいるし大丈夫だと思ったけど、足りなかったのかしら」と言われ、私は思わず声を強めてしまいました。
「子どもたちはまだ小さいのよ。寂しさや不安は、お金では埋まらないわ」。感情的になり過ぎないよう努めながらも、私は息子にも「今のままでは、子どもたちが心配。あなたがどうするか、真剣に考えて」と状況を伝えました。
それは責めるためではなく、父親として向き合ってほしいという願いからでした。








