
閉経が近づく時期の体調変化は、人によって千差万別です。「閉経が近いから」「更年期だから」と思い込んで見過ごしてしまいがちな変化の中には、実は体が発している重要なSOSが隠れていることも。今回は閉経間近の女性たちが経験した、経血量やおりものの変化にまつわる3つのエピソードです。思わぬ病気の発見につながったケースも含め、閉経という転換期の過ごし方のヒントになること間違いなしです。
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3カ月も放置していた、生理の異変

いつも通り生理が来ていたのに、ある日を境に急に止まってしまいました。少しおかしいなとは思いながらも、特に体調に変化がなかったため、そのまま3カ月ほど様子を見ていました。妊娠の可能性もなかったので、深刻には考えていませんでした。
それから、おりものの量が明らかに増え、下着が毎日濡れるほどになりました。さすがにおかしいと思い、悩んだ末に産婦人科を受診しました。検査を受け、結果を待つ日々は不安で仕方ありませんでした。
1週間後、病院から「子宮頸がんの疑いがあります。再検査に来てください」と電話がありました。再検査の結果、子宮頸がんと確定診断され、大学病院への紹介・入院が決まりました。あのときのショックは今でも忘れられません。
注:一般的に、生理が止まること(無月経)と子宮頸がんの間に直接的な因果関係はないと説明されています。一方で、子宮頸がんが進行した場合は不正出血やおりものの変化が出ることがあるため、今回のようにおりものの増加に気付いたら早めに婦人科を受診してください。
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今回の経験から、「おりものの変化」など明らかな違いに気付いたら、ためらわず婦人科を受診することの重要性を強く感じました。私の場合はおりものの増加がきっかけで受診し、病気の発見につながりました。今後はささいに見える変化でも早めに医療機関に相談したいと思います。
【沢岻先生からのアドバイス】
生理が止まる(無月経)は原因が多岐にわたります。 ホルモンバランスの変化、更年期、妊娠、体重や生活習慣の変化、薬の影響、ストレスなどが考えられ、子宮頸がんが直接の原因であることは一般的ではありません。
一方で、子宮頸がんが進行すると、おりものの量が増えたり、色やにおいが変わったり、不正出血が出たりすることがあります。 今回のケースでは、おりものの増加が受診につながった点が重要です。
受診時の検査の流れ(目安):まず細胞診やHPV検査などの検診がおこなわれ、必要に応じてコルポスコピー(拡大鏡検査)や組織診(生検)で精密に確認します。検査や治療は個別の事情により異なりますので、結果や選択肢については担当医とよく相談してください。
監修/沢岻美奈子先生(日本産科婦人科学会専門医・日本女性医学学会ヘルスケア専門医)
産婦人科専門医として29年間、約25万人の女性を診察。更年期を中心としたヘルスケア領域が専門で、心身の不調が特徴的な更年期の揺らぎ世代を、薬だけではなく栄養面やコーチングも取り入れた統合医療で全人的なサポートをおこなっている。
著者:本当こまり/50代女性・主婦
イラスト:アゲちゃん








