いちろうクリニック(青森県弘前市)院長インタビュー
医者になったきっかけは祖父の病気。女性の一生をサポートしていきたい
田村先生「幼少時の将来の夢は『釣りのプロ』になろうと決めていましたが、高校3年生のときに祖父が『胆石』だと思い入院したら『胆嚢がん』と診断され亡くなってしまったことがきっかけで医者を目指しました。ラグビーをしていたこともあって体力には自信があり、猛勉強し医学部に入りました。
産婦人科医になったきっかけは昼夜問わず365日24時間働いても大丈夫なくらい体力には自信があったこともありますが、女性が生まれてから高齢者になるまでをサポートできるのは産婦人科医しかないと思い、産婦人科医になりました。
妊婦健診では、妊婦さんに出産は教科書通りには進まないことをしっかり教えています。妊婦健診の後は、困っていることや疑問に思っていることはないか? と投げかけ、妊婦さんの不安などを払拭するために時間をかけて、助産師が丁寧に相談に乗っています。そして、『何かあったらすぐに連絡してね』と常に言っています。
また、妊娠中と出産後に骨粗鬆症の検査を実施しています。若いうちにご自身の骨量を増やしておくことで将来の骨粗鬆症の予防してもらいたいと思い、実施しています。
産婦人科の領域ではありませんが、日本スポーツ協会公認のスポーツドクターの資格も持っており、アスリートが試合のときに生理がぶつからないように月経周期の調整などの相談も受けています」
マザースクールでしっかり理解してもらおう!
田村先生「いちろうクリニックでは月2回、マザースクールを開催しています。そこでは、妊婦さんが困っていることがないか、早産の予防、妊娠高血圧予防を中心に話をしています。少人数で実施しているので、他院と違って患者さんからも話をしていただいて、みんなで共有するようにしています。
そのほか、栄養士による妊娠中の栄養アドバイスやフェイシャルエステインストラクターによるお肌ケアなどを実施しています。そして、最後には実際に入院したときに提供するお食事も召し上がっていただいています」
田村院長からみなさまへのメッセージ
いちろうクリニックでは患者さんにはご自宅にいるような雰囲気で過ごしてもらいたいと思い、病院らしくない建物を設計しました。木造建築でテーブルも椅子もすべて手作りです。病室や廊下も落ち着いた雰囲気にしていて、出産後も安心して過ごしていただきたいと思っています。
また何かあれば小児科も近くにあるため、連携して取り組んでいます。女性の一生をサポートするために安心・安全な出産、医療を目指しています。
院内に入ると本当に落ち着く作りのいちろうクリニック。田村先生も穏やかで一生懸命サポートしてくれています。お話を伺っていても、女性の一生をサポートする意気込みが感じられました。みなさんもぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?