浅川産婦人科(神奈川県横浜市)理事長インタビュー
浅川恭行理事長「安全なお産を提供することを常に考え続けています」
「浅川産婦人科は、祖父が開業し、父、姉と続いてきました。当院の方針は、より安全なお産と産前、産後のメンタルケアを提供すること。高度医療の必要な場合には、近隣の大学病院との連携も当然ですが、当院のドクターは全部で7人。私だけでなく、同じく産婦人科医である姉や妻もこの地で暮らしていますので、対応スピードには自信があります。緊急事態のときには当直医はもちろん、私たちもすぐに患者さんを診られるので。患者さんにとって何よりも安心だと思います。
分娩監視装置の情報も自宅のモニターに映し出されるようになっており、助産師さんよりも早く現場に登場したということもあるぐらいです。また、助産師も24時間院内にいますので、医師に相談できないことも気軽に助産師に相談することができます。そして、完全個室、母子同室、立ち会い出産可能、専属シェフのお祝い膳など、いいと思ったサービスはどんどん取り入れていく姿勢も浅川産婦人科の特徴です。ホームページでも魅力をうまく伝えられるように、近々リニューアルを予定していますよ」
油田啓一副院長「鶴見で27年。地域に根ざした医療を提供します」
「私は以前、鶴見総合病院にいたので、鶴見に来てかれこれ30年弱になります。浅川産婦人科は、昔からアットホームな病院、地域に根ざした病院といわれてきていましたね。私が入ってからも変わらず、それ以上にアットホームな病院に進歩してきていると思います。
とはいえ、もちろん診療は気を引き締めて取り組んでいます。お産については、患者さんの妊娠前、妊娠初期からお産まで、不妊や流産を経験されたとしてもそこで途切れることなく新たなチャンスをともに探り、そして2人目、3人目と、ずっと診ていくほうが医師と患者さんお互いの安心感もありますよね。急な対応にもこれまでの経過がわかっている分、やりやすいんですよ。スタッフは常に患者に寄り添った対応をしていく意識でいるように指導しています」
浅川麻里子先生「自分がお産を経験したときから患者さんにやさしくなった!」
「私は10年前から浅川産婦人科で勤務をしています。産婦人科は、患者さんが2人目、3人目もこの病院で産んでいただけることがなによりうれしいことですね。実は、自分が出産する前、つわりの患者さんや陣痛の患者さんの痛みを理解していたつもりだったのですが、自分が出産経験をしてから患者さんの痛みや苦しみなどの気持ちがさらに実感できて、以前よりもやさしく接することができるようになったんです!
また、安全なお産は当たり前で、産んだあとのことは誰も教えてくれないことが多いように感じています。実は、産んだあとのほうがものすごく大変で、私にとっても悪夢のような経験でした。そんな経験をしたので、患者さんには、まずお産自体がトラウマにならないようなサポートをすること、そして産後のママをフォローする仕組みとして『浅川っ子』というものを提供しています」
「通常は退院後、1カ月健診までは患者さんとお会いしないのですが、当院は『浅川っ子』といって、新米ママたちがいちばん不安な時期である退院後から産後2カ月の間に、ママたちが産院に集まって助産師へ相談したり、ママ同士の情報交換ができるような場を毎週設けています。
予約は不要で、赤ちゃんの体調やママの都合に合わせて来ていただいていますし、何度でも参加できますので、毎週いらっしゃる方もいます。このような取り組みを今後も発展させていく予定です」