小沢医院(群馬県前橋市)院長インタビュー

患者さんのケアを第一に

小沢医院の外観。広い駐車場を併設

小沢医院が、前橋市内から広い駐車場を確保できるこの地に移転して17年。県内では一人一台車を持っている家庭が多いため、出産するお母さんだけではなく、その家族や友人などのためにも広い駐車場の確保は必須ということで移転したのだそうです。まさに、「地域の方々のために!」という思いの強い、小澤院長の考えが表れています。

院長の思い

明るく清潔感がある病棟ロビー

「小澤家は医師家系で、小澤院長を含め、3人の兄弟は全員医師として活躍しているそうです。小澤院長が子どものころには、急なお産などもあるため、遠出がなかなかできなかったとか。産婦人科という仕事を間近で見ていて、「自分も家族を持つと大変な仕事だな」と感じていたといいますが、出産した患者さん、そしてそのご家族や友人がよろこび、「おめでとう」「ありがとう」という言葉が飛び交う産婦人科医にあこがれ、小沢医院を継ぐことを決意したそうです。

男らしくてガタイのいい旦那さんが生まれた赤ちゃんを見て、「ありがとう」と泣いてよろこぶ姿を見ると、今でもとてもうれしくなるのだそうです。これからも患者さんとそのご家族一人ひとりと向き合い、出産を通してつながっていきたいと小澤院長はお話してくださいました。

小沢医院のこれから

思いを語る小澤院長

院長になるときに、経営を学びながら患者さんと向き合い、出産に臨むことには苦労したと話す小澤院長。医師としての仕事だけではなく、人事や経理などのプラスアルファの業務が増え、慣れないことも多く、大変だったといいます。もちろん、先輩の開業医からもいろいろなアドバイスを受けながら今日まで院長としてやってきたのだそうです。東京慈恵会医科大学を卒業後、群馬大学の産婦人科に入局し、そこで一緒に働いていた先輩や仲間と協力し合って、地域の医療に貢献しているのだと感じました。

そんな小沢医院がこれから目指すものとはどんなことなのか。その質問に小澤院長は、「ちょっと調子が悪いときは小沢医院で診てもらおう」と、地域のみなさんに信頼してもらえて、「気兼ねなく通えるクリニックにしていきたい」と即答していただきました。そのためにこれからも、今まで以上に患者さんに寄り添っていきたいとお話されていました。

自慢の食事

ある日のメニュー(バラ寿司)

最近は、出産が人生のイベントという位置づけになってきたと感じている小澤院長。以前は業者を利用して、患者さんの食事を提供していましたが、こだわりの詰まった自慢の食事を提供したいという思いから、今では専属のシェフによる多彩な料理を提供しています。料理チームをまとめている池田主任にもお話を伺いました。

記念になるようなディナーを!

料理チームの池田主任(左)と調理風景(右)

西洋料理が専門ですが、和食も学び、前橋市内の音羽俱楽部などで腕を振るっておられたという池田主任。今は総勢6名のスタッフの中心となり、調理だけではなく買い付けからシフト管理までこなしています。

出産後すぐには、なかなかコース料理を食べに行きにくいことから、記念になるようなディナーを提供したいという思いが強いのだそうです。池田主任率いる料理チームは、東京会館などの有名レストランでの研修や展示会、料理の引き出しを増やすために居酒屋などにも通い、日々勉強をしていらっしゃるとのことです。

地産地消で新鮮な素材を使っています

地元でとれた野菜と自慢の上州和牛

今回拝見した料理のなかでも、何といっても目を引いたのは、きめの細かいサシの入った上州和牛。普通のレストランでもこれほどのものを食べる機会はなかなかないかもしれません。そのほかにも、地元の採れたて野菜やふわふわの酵母パンなど、厳選された食材を使った料理を提供していました。3カ月ごとに10日間のサイクルメニューを考案するときには、池田主任と管理栄養士で決定し、小澤院長も最終チェックをするそうです。

多彩な料理の提供

ある日のディナー

思い出に残るディナーのために、小沢医院では多彩な種類の料理を提供しています。めずらしい食材も積極的に取り入れており、この日は「バルサミコパール」という粒状にしたバルサミコ酢を取り入れた料理がありました。見た目もきれいで食感もおもしろく、料理のアクセントになっていると感じました。

また、ノンアルコールのカクテルやシャンパンも提供するなど、細かいところまでこだわった、本当に素敵な料理を提供されていました。院内で実施している患者さんのアンケートには、「またここでディナーを食べたい!」というよろこびの声がたくさん寄せられるそうです。そんな感激の声にも納得の素敵な産院ごはんでした。

地域の安心を担っていく小沢医院

小沢医院の外観と、正面玄関

現在14床の小沢医院は、年間400件ほどの出産を取り扱っています。患者さん一人ひとりとのコミュニケーションを大切にするためには、この数が限界というお話からも、患者さんへの充実したケアにこだわりを感じました。小沢医院は、地域の安心を担っていく産婦人科なのだと実感しました。

ベビーカレンダー編集部


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