永井病院(神奈川県小田原市)院長インタビュー
「西湘地区唯一の産科専門病院」に責任と誇りをもって
永井病院の前身は、永井 進院長の先代が開業した“永井医院”でした。永井医院がスタートした1961年ころは、小児科や外科もある病院だったとのこと。
その後、1988年(昭和63年)に永井院長の代になり、永井院長はまず、施設を産科専門病院にしました。そして、当時まだ木造だったB棟も建て替え、建物を含め、院内の大改革を進めていき、現在の永井病院の形となりました。
現在は予約システムを導入し、予約も診察もとてもスムーズですが、産科専門病院としてスタートさせた当時は、流行りのラーメン屋さんさながらのお忙しさだったと語られます。
早朝から患者さまが並び、午前診察の土曜日でさえ、食事をとることはおろか、夜の7時や8時ごろまで診察が続く状態だったと、当時を知る職員の方と笑いながらお話になられました。
2人目3人目のお産にも当院を選んでもらっています
“今のお産と昔のお産の違い”について、永井院長にお伺いすると、「昔はご主人さまが産婦人科に来るということはほとんどありませんでしたが、今ではご主人さまの立ち会い分娩がとても増えました。当院ではほとんどのお産が立ち会い分娩です。
妊婦さまの診察もご主人さま同伴で来られる患者さまがとても多いです。中には内診室にまで入ってこられようとするご主人さまもいらっしゃいます。ただ、それはちょっとお断りしていますけどね」と、にこやかに答えてくださいました。
「当院を始めたころは、戌の日に患者さまが岩田帯を持ってきて、助産師が巻いてあげるといった着帯の儀式もやっていました。だから病院には、お祝い用のお赤飯と紅白餅がいつもあったんですよ」
地域に密着し、地元の人たちと古くから交流されていたことがよく伺えました。
めいっぱいの企業努力で、患者さまへ真心のサービスを提供しています
「意外と知られていないことですが、料金も市立病院より安いんですよ。現状に甘んじない精神で、患者さまへのプレゼントもたくさん用意しています。とくにベビー服にはこだわりがつまっていて、当院完全オリジナルです。小さな町でもお宮参りに行ったときに『ベビー服が同じ!』というようなことが起こらないように、患者さまにお選びいただける、いろいろなパターンを用意しています。
産声CDも、カセットテープの時代から続けているサービスです。2分50秒の産声と、子宮内音、ご主人さまのメッセージも入れ、永井院長自ら作成したオリジナルの音楽を入れたもので、患者さまにとてもよろこばれています。
そのほか、タオルや歯ブラシセットなど、永井病院オリジナルで作ったグッズを永井病院オリジナルバッグに入れて、ベビー服と一緒に、退院時にプレゼントしています。ここまでオリジナルでやっているところはない!と胸を張れる、当院の企業努力がなせる患者さまへのサービスです」