花レディースクリニック(愛知県みよし市)産院ごはん
さまざまな料理のジャンルを経験してきたからこそのこだわり
中華やフレンチ、洋食など、さまざまなジャンルの調理経験をされてきた小川シェフに花レディースクリニックで提供されるお食事についてお話をうかがいました。
「メニューは患者さんが退院するまで飽きないように、和洋中バランスよく、いろいろ取り入れていますね。朝食は洋食と和食を一日置きにお出ししていますが、全体的に和食:洋食:中華が3:3:1くらいの割合にしています。メニューは2週間サイクルで、季節の食材を取り入れて、少しずつ変化を出すようにしています。
野菜は生野菜に限らず、サラダを多く出すように心がけています。それにフルーツも。品目も意識していますね。お肉もなるべく豚肉、牛肉、鶏肉を入れるようにしていて、同じお肉でも調理法を変えて、患者さんが飽きないように工夫しています。ピザやタコスも作るんですけど、毎回同じではなく、患者さんに目で楽しんでいただけるように盛り付けや見た目にも変化をつける努力をしています。
和食、洋食、中華、それぞれ仕込みの手法が違うため、頭の切り替えが大変なときもあります。たとえばあさりのスープ一つとっても、味噌汁だと水にあさりを入れて火をかけて出汁を取るんですけど、中華や洋食だと炒めたり、最初から熱いところに入れて、旨みを閉じ込めるたりするんです。もちろん共通する部分もありますが、それぞれの調理法をしっかり使い分けるようにしています」
メニューは女性スタッフの意見を重視して和洋中、バランスよく取り入れています
「料理の食材もなるべく地元の食材を提供したいと思っています。地元で生産されている食材は、キャベツ、玉ねぎ、にんじん、いちご、いちじくなどがありますが、ただ、それだけだと偏ってしまうので常にいろいろな種類の食材を探しています。地元の八百屋さんなどに聞いて教えてもらうのが一番ですね。いろいろ話をして、おすすめの食材を教えてもらっています
メニューは調理スタッフみんなの意見を聞いて考えています。季節を意識したり、テレビや新聞などで取り上げられている人気の食材や調理法を取り入れたり、それぞれ得意ジャンルや材料の仕入れもあるので、前日に話し合って、確定させています。
患者さんは女性ですし、私以外みんな女性スタッフなので、女性の意見を常に聞くようにしています。盛り付けなど、女性ならではの感覚というか、ちょっとした気配りが男性と違いますね。
今のお母さん世代の人がどういうものを好んで食べているのか私にはなかなかわからないので、野菜を多く出すと喜んでいただけるなとか、最近は魚より肉の方が好きな方が多いなとかと日々観察しています」
思わず歓声があがる!大好評のランチバイキングとお祝い膳
「花レディースクリニックでは、ランチバイキングを毎週火曜日と金曜日におこなっています。バイキングを始めてだいぶ経ちますね。院長から『バイキングを取り入れたら良いんじゃないか』という提案があって、少しずつ簡単な形から始めて、今は中華、和食、パスタ、洋食などをお出ししています。和食だと、今の時期はお寿司、冬は鍋がメインです。バイキングのお寿司は、患者さんからの注文を受けて目の前で握るんです。その他、おでんを出したり、天ぷらを出したりしています。バイキングの時に声を出して喜ばれている患者さんの様子を見ると、こちらとしてもうれしくなりますし、作り甲斐がありますね」
「お祝い膳は、初めてご出産の方もいらっしゃいますが、二人目、三人目を出産された方もいらっしゃるので、なるべく違うメニューをお出しできればと思っています。今の時期だと季節の焼野菜、季節の野菜のバーニャカウダ、鴨のハムなどが入ったサラダ、オニオングラタンスープ、シーフードのアヒージョ、ステーキです」
せめて花レディースクリニックにいるときは、ゆっくり、いっぱい食べてほしい
「バイキングのときの驚きの声や夕食、お祝い膳のときの喜ばれている患者さんの様子を見ると、『今日のメニューは◎だ。また頑張ろう!』という気持ちになります。患者さんから『おいしいから作り方教えて』と言われるのもうれしいですね。ぜひ遠慮せず聞いていただきたいです。
また、よく患者さんたちが、『こんなに食べていいのかな』と話されているのを聞くのですが、たぶん退院したら子育てでそれどころじゃないと思うんですよ。私も子どもがいるので、やっぱり子育てしているときは大変なのはわかっているし、子ども優先だからゆっくり食べるということがお母さんはなかなかできないじゃないですか。ですので、せめて花レディースクリニックにいるときは、ゆっくり、いっぱい食べてほしいなと思います」
ランチバイキングにお祝い膳と、入院生活が毎日楽しみになるような色とりどりのお料理を提供する花レディースクリニックでの出産をぜひ検討してみてはいかがでしょうか。