大き過ぎるパパのいびきの影響は?
わが家は、パパ・娘・ママというように川の字になって布団で就寝しています。夫のいびきがとってもうるさく、私は眠れない日もあります。でも、娘(生後8カ月)はスヤスヤと眠っています。あまりにも至近距離で毎日大きな音のいびきを聞いていても、娘の耳や睡眠に影響はありませんか? たまに嫌がるように顔をしかめることもありますが、基本的には寝ています。また、娘もパパに合わせていびきをかくこともあります。いびきがうつっているのでしょうか?
普段から大きい音のある環境では、それに慣れれば眠れるでしょう。しかし、ロック・コンサートによく行く人が難聴になりやすいように、騒音で難聴になる場合があります。パパのいびきがどの程度の音なのかが問題です。騒音による難聴を防ぐためにはできるだけ騒音レベルを低くすること、騒音の環境にいる時間を短くすること、周波数を低くすることが大切です。音には「高さ」と「大きさ」があります。音の高さは周波数で表され、その単位は「ヘルツHz」です。人間は16~2万Hzの音を聞くことができます。一方、音の大きさの単位は「デシベルdB」です。普通の会話は60dB、大声の会話は80dB、オーケストラの最大音は90dBです。ちなみに、労働衛生管理による職場の騒音障害防止のためのガイドラインでは、85dB以上の施設では必要に応じて防音保護具を使用するようになっています。耳鼻科に相談し、パパのいびきがどのくらいの大きさなのかを測定してみるといいでしょう。むしろ心配なのは、パパ自身の健康です。いびきをかきながら、時々息をするのを休んでいませんか? そうであれば、「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」の可能性が高いです。日中眠い、疲れがとれにくい、集中力に欠けるなどの症状があれば、耳鼻科、内科を受診してご相談してください。