水頭症は自然に治ることがありますか?

水頭症は自然に治ることがありますか?

現在、妊娠10カ月です。妊娠8カ月後半ごろから「水頭症の疑いがある」と言われ、大学病院に転院になりました。先日もMRIを撮るために検査入院をし、産婦人科と小児科の先生にMRIと超音波検査の映像を見ていただきました。その際、産科の先生に「たまに水が流れているときがあるみたいね」と言われました。水頭症の処置は生後しかできないようですが、生後、脳の中にたまった水が自然に流れることもあるのでしょうか? 必ず手術をしないといけないのでしょうか? おなかの子は4人目で、上のきょうだいは3人とも異常はありませんでした。とても心配です。

専門家の回答

水頭症は、脳脊髄液が脳室やくも膜下腔に過剰に貯留した状態です。脳脊髄液の産生過剰、吸収障害、通過障害のいずれかの異常によって拡大した脳室に脳脊髄液が貯留してさまざまな脳障害を起こすことがあります。妊娠中は、合併症や水頭症の原因の有無をチェックしながら、超音波検査によって経時的に脳室拡大の程度を評価します。大脳の皮質の厚さが10mm以上であれば、知能に関しての予後は比較的よいとされています。また可能な限り、満期経膣分娩を目指します。出生後には、脳CT、MRI、超音波検査などで確定診断をつけ、出生直後の水頭症の評価をして、治療の必要性を判断します。水頭症が自然に治癒する可能性は低く、手術によって貯留した脳脊髄液を排出します。手術では、脳内にチューブを挿入して腹腔へと流す「脳室-腹腔シャント術」が選択されることがほとんどです。

※質問に対する答えはあくまでも「参考意見」としてお読みください。個人によって症状や対策は異なります。また、詳しくは診察してみないと判断できない場合もあります。
この記事の回答者
監修者プロファイル

監修者天神 尚子(てんじんひさこ)先生
三鷹レディースクリニック院長

三楽病院産婦人科科長を勤めた後、2004年2月、三鷹レディースクリニックを開業。
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