産後うつ病は繰り返しますか?

現在33歳で、7歳(小2)の息子が1人います。その子が1歳前後のときに、重度のうつ病になり、入退院を繰り返していました。4歳頃から回復し、5~6歳頃には治療を終了しています。今ではパート勤務をしながら、闘病前と変わらない生活を送っています。
夫は子どもがもう1人欲しいと希望していますが、私は自分の体調から「1人で十分」と思っていました。しかし、最近ようやく、私ももう1人子どもが欲しいと思うようになりました。
妊娠・出産でホルモンのバランスが崩れると、健康な人でも精神状態が不安定になりやすいものですが、わたしのように過去にうつ病を患った人は、再発する可能性が高いのでしょうか?
また、妊娠した場合には、精神科併設の総合病院で出産すべきでしょうか? 自宅と総合病院とは距離が少し離れているため、できれば個人病院での出産を希望しています。また、産後のうつ病を防ぐには、どのようなことに注意すればよいでしょうか?

 

産後は、急激なホルモンの変化によって自律神経のバランスが乱れ、理由もなく悲しくなったり、イライラや憂鬱な気分が続くなど、一時的な心のトラブルが起こりやすくなります。これを一般的には「マタニティ・ブルー」と言います。これは心身の異常ではなく、産後の正常な反応なのです。
これを越えると、次には、産後1年頃に心の危機が訪れます。子どもは、満1歳から幼児期に突入するため、今までとは家事や育児への取り組み方が変わります。しかし、この頃になると、今までは早く帰って育児に協力してくれた夫も本格的に仕事に復帰し、残業続きで帰りが遅くなるなど、なかなか相談に乗ってもらえなくなります。しかも、まだこの時期は体の状態が産後から完全に復帰せず、夜泣きや夜間の授乳による睡眠不足も続くため、体調も不安定な時期なのです。
こうした心身の負担によりうつ病に近付いてしまう人もいますが、それも一時的なものなので、大らかに過ごすことが大事です。家事も、少しくらい手を抜いてもいいのです。夫や実家のお母さんに協力を求めたり、友だちに話し相手になってもらいましょう。つらいときには遠慮せず、周りに手伝ってもらうことです。
うつ病には性格的な要因も関係するため、もともとうつ気質の人は、妊娠・出産によってホルモンのバランスが崩れたときに少々強く症状が出たり、症状を繰り返すこともあります。したがって、つらくなってきたときには家にこもって我慢せず、出産した病院で相談しましょう。万一のことを考えれば、たしかに総合病院での出産が安心かもしれませんが、個人病院でも、担当の先生に相談しておけばきちんと対処してくださるでしょう。

質問に対する答えはあくまでも「参考意見」としてお読みください。個人によって症状や対策は異なります。また、詳しくは診察してみないと判断できない場合もあります。

監修者プロフィール

三鷹レディースクリニック院長
天神 尚子(てんじんひさこ)先生

三楽病院産婦人科科長を勤めた後、2004年2月、三鷹レディースクリニックを開業。

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