ステロイドの塗布をやめると湿疹が再発します
生後4カ月の女児について質問します。5月の半ばごろから両脇腹のあたりに湿疹ができ、「あせもかな?」と思って皮膚科に行きました。プロペトを処方され、2週間ほど塗っていました。その後、乳児健診時に「炎症を起こしているから受診をしたほうがよい」と言われ、小児皮膚科を受診したところ、ロコイドを処方されて2~3日できれいになりました。しかし、そのすぐあとに再発したため、再び受診をしたところ、プロペトを塗って様子を見ることになりました。すると、だんだん炎症が始まり、再びロコイドを3~4日塗る、やめると赤く湿疹が出る、という状態を繰り返しています。掻いたりはしていないので、かゆくはなさそうです。現在では、脇腹、おなか、背中に湿疹があります。これは、アトピーの兆候なのでしょうか?
今の様子だけでは、すぐにアトピー性皮膚炎とは診断できないと思います。アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う急性湿疹と慢性湿疹が増悪と改善を繰り返すものです。赤ちゃんから大人まで、アトピー性皮膚炎に限らず湿疹があってもなくても、「汚れを落として皮膚を清潔にし、保湿する」という日常のスキンケアがまず必要で重要なことです。その上で湿疹に塗る外用薬として、一般的にはステロイド剤が処方されます。塗る回数、量、塗り方、やめ方については、医師から指導を受けてください。湿疹が見た目にきれいになると、すぐに塗るのをやめてしまう方が多いですが、定期的に塗って皮膚をよい状態に保つことが必要な場合もあります。ご質問の赤ちゃんは、毎日塗ってよくなったら1日おきに塗り、変わらなければ次は2日おき、その次は3日おきと間隔をあけて様子を見られてはいかがかと思います。