愛育レディースクリニック(千葉県船橋市)産後ケア施設レポート

愛育レディースクリニックってどんなところ?

院長の水谷敏郎先生

水谷院長「愛育レディースクリニックは、2017年1月、現在の新館(船橋市習志野5丁目8-16)にリニューアルしました。新館は旧館から歩いて2,3分のところにあります。 新館を産婦人科として利用し、旧館は日帰り型産後ケアなどに利用しています」

2017年1月に完成した新館とそこから徒歩2,3分の場所にある旧館

水谷院長「愛育レディースクリニックの特徴は『よりそう看護。わがままを許される病院』だと思っています。スタッフ全員で”患者さんへ気配りをすること”を第一に考えています。患者さんが迷っているなと思ったら、すぐ患者さんのもとへ行って話を伺い、相談にのったり、解決策をお教えしたりすることを徹底しています。

そして、ファミリーで出産できるような配慮をしています。これは私のこだわりでもあるのですが、おなかの中の赤ちゃんにお父さんの声は聞こえているんです。お父さんがおなかの中の赤ちゃんに声をかけることによって、赤ちゃんも成長し、ママも励みになります。そして、なによりパパの父性が育って、抱っこの仕方やミルクのあげ方もしっかりと学んでおうちに帰ってもらえるんです。

ですので、妊娠中から夫婦一緒に協力してお産をおこなうことがいちばん望ましいんですよ」

妊娠中のお母さんややおなかの中の赤ちゃんだけでなく、お父さんへの配慮についても熱く語ってくださった水谷院長でした。

入院中にフォローできないことをきちんと指導してあげる場を作りたかった

水谷院長「産後、だいたい7日経つと、おっぱいが張ってきて乳房管理がきちんとできる状態になります。しかし出産時の入院は、通常の方であれば5日が標準で、その期間に乳房管理が充分にできるわけではないんです。

昔なら、退院後におっぱいに関してアドバイスするおばあちゃんや近所の人もいたんでしょうけど、今は核家族が増え、周囲の人たちからのサポートも充分ではありません。だから今のママはおっぱいについて迷っている人が多くなってきました。

その他にも入院中の5日間ではフォローできないことがたくさんあります。それをきちんと指導してあげる場所を作りたいと思って、6年前に産後ケアサービスを始めました。その際には、産後ケアでは歴史のある韓国の産後ケアも研究させていただきました。

産後ケアサービスの費用は、1泊2日の場合、愛育レディースクリニックで出産された方は1.5万円、愛育レディースクリニック以外で出産された方は1.8万円です。もちろん、延泊も可能で、一泊あたり愛育レディースクリニックで出産された方は1.5万円、愛育レディースクリニック以外で出産された方は1.8万円となっています。
2017年4月からは船橋市と連携し、宿泊型産後ケアは船橋市の方は1泊2日で6,000円、以降1日ごとに3,000円で利用できるようになりました。

1泊2日の場合、初日は10時にお越しいただき、翌日のお昼ごろに退院されるプログラムになります。最長、6泊7日まで可能ですし、それは連続でなくてもいいんです。なので、市の補助があるのは生後4カ月までなので、それまでの期間に何度かお越しいただく方もいらっしゃいますよ。生まれてすぐ産後ケアを受けられる方もいらっしゃいますし、長い方は30日間いらっしゃった方も。船橋市の補助が受けられない東京都内のママさんも比較的多いように思います」

産後ケアで人気のプログラムは?

広いお部屋で、洗面・バスルームからお部屋がみえるので、母子同室でも安心
畳のある和室が人気です。予約はお早めに!

水谷院長「船橋市のHPにも記載されていますが、産後ケアの内容は、産後の生活アドバイス、心身のケア、赤ちゃんの健康状態や発育情報の確認。そして、授乳・沐浴などの育児指導や育児相談全般です。もちろん、とにかく寝たい!という方がほとんどなので、存分に寝ていただけるようにフォローさせていただいています。

産後ケアの中でも、ニーズが高いのは、沐浴指導、授乳指導とおっぱい管理でしょうか。その次に赤ちゃんの抱き方ですかね。他の産院で出産された方からは、『こんな指導を受けたことがない』『とてもわかりやすくて満足した』という声をよく聞きます。このようなママさんたちの声からも、入院している約5日での詰め込み型の育児指導では充分ではないことを本当に実感しています」

日帰り型産後ケアは愛育レディースクリニックのオリジナルメニュー!

水谷院長「2017年の11月から始めたのが、日帰り型産後ケアです。これは旧館を利用して、平日の10時?16時までの日帰りコースです。料金は1,500円でランチ、おやつ付きです。愛育レディースクリニックで分娩された方も、そうでない方も利用可能ですので、お気軽に直接、愛育レディースクリニックにご相談、ご予約をお願いいたします」

日帰り型産後ケアはこちらの旧館で実施
まるまる一棟が産後ケアで利用できるので、すべてが優雅。こちらはラウンジ
日帰り型 産後ケアを実施する個室

水谷院長「日帰り型産後ケアでは、助産師および保育士が1名ずつ担当しています。午前中は育児の悩みや、おっぱいの相談などをさせていただきますが、お昼を食べてからは、ほとんどの方がお休みになります。やっぱりゆっくりしたいんですね。

日帰り型産後ケアは何回でも利用可能ですので、月に2,3回来られる方もいらっしゃいます」

とにかく笑顔になっておかえりになります!

水谷院長「「宿泊型も日帰り型も、産後ケアにこられた方のお顔がお疲れの様子であることがほとんどです。しかし、産後ケアが終わって帰られるときには、にこやかに笑顔を浮かべていらっしゃるように見えます。

『育児がこんなに大変なので、働くこともできないし、次の子どもも考えてしまう』『こんな状態は大変だ!』と、お母さんから話をいただくことがあるのですが、本来の育児ではないはずだと思っています。

どうしても育児はストレスがたまるものですが、そこをなんとかしてあげたいのが産後ケアの目的で、とにかく産後ケアはお母さんの心身の安定のためなんです。『やり方によっては育児は楽しいんだよ』って教えてあげたいですね」

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ベビーカレンダー編集部


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