ベビーカレンダー編集部がおすすめの「妊娠・出産・育児マンガ」をご紹介♪ 今回は、星 きのこさん。現在4歳になるダウン症の男の子を育てています。今回は、お子さんが2歳のころのお話です。
ダウン症、カミングアウト問題
カミングアウトについて。
ダウン症ないし、障害を持った子どもを授かった場合、ほぼ100%のママが悩むと思うカミングアウト問題。
例に漏れず、私も相~~~~~当~~~~~~悩みました。
友人、知人に伝えるか?
伝えるとしてどこまでの友人か?
そして、どーやって伝える?
もう頭が禿げ上がるんじゃないかと思うくらい悩みました……。
もともと私は、妊娠したときも近い友人にしか話したくなく秘密にしていました。(高齢出産だったので、何が起きるかわからないため。しかも、1回流産しているので相当警戒していました……)。
ですが、妊娠6カ月のときにお世話になっている方の誕生日パーティーに伺ったとき、まだそんなにおなかが出ていないにも関わらず、勘のいい友人に気づかれ……そのままその会で「妊娠おめでとーーー!!」ということになり、そのおめでたい場を濁すこともできず、「あ、ありがとうございます」と流れで言わざるをえず……相当焦りました。
で、後日、相変わらずSNSとかでは沈黙していたのですが、その誕生日会にいた友人から、「妊娠おめでとーーー!!」的な書き込みをされてしまったのですが、そのコメントを消去することも感じ悪いなと思い、また「ありがとうございます!」と返信したら、それを見た友人・知人から「キャーーおめでとうーーー!!」とコメントの嵐……。
もう、終わった、こーなりゃ仕方がない……と妊娠がばれたのは開き直ることにしました。もう、ここでその後の地獄の始まりのフラグが立ってますね(笑)。
その後、きいちゃんを妊娠しているときは妊娠25週で切迫早産になり、約2カ月入院したりしてなかなか大変な妊娠期間だったのですが、なんとか無事にきいちゃん出産。
私の場合、きいちゃんが生まれてすぐは医師にもダウン症だと気づかれなかったため(今思うと隠してたのかな??)妊娠・出産を応援してくださった方に報告しなきゃ!と、出産後すぐに「無事 生まれましたーーー!!! 元気な男の子です!」とSNS上でも報告しました。全然無事でも、元気でもなかったんですけどね……。
当たり前ですが、皆から「おめでとうーーー!!!」の嵐……。
そして1週間後にわかったダウン症の可能性……。あんなに祝福されたのに、ダウン症でしたなんて言えない……。それに、言ったらどう思われるんだろう。
いきなり態度変わる人いたりするのかな?
可哀想がられたり同情されたりするのかな?
もし私のことを嫌いな人が知ったらざまあみろと喜ぶ人がいるんだろうか。
それってめっちゃくやしい……。
でも、言わないと……。
でも、言いたくない……。
言えない……。
と無限ループの始まり……。
著者:星 きのこ
監修/助産師REIKO