「パパ♡」えっ…このメッセージ、もしかして！？アプリで出会った彼の許されないウソ

マッチングアプリで彼氏探しを始めた私。なるべく遊び目的の人が少なそうなアプリを使用しました。イケメンすぎる、ハイスペックすぎる男性は怪しさを覚えてしまって私には合わないかもと思ったため、草食系タイプの男性を中心に選び、出会ったのが彼でした。

 

プロフィール写真は会社で撮ったようなスーツ姿で、ほかの写真を見ても真面目な印象です。連絡を取り始めると意気投合し、早速会うことになりました。彼は38歳で私より5歳年上。初めてのデートは、会社帰りにごはんへ。実際に会った彼は、やさしくて気づかいもできる素敵な人でした。私が仕事の愚痴を言ってもゆっくり聞いてくれて、包容力を感じます。

 

当時の私は33歳で早く結婚したいという焦りもあったので、こんな人と一緒になれば幸せになれそうと期待に胸が膨らみました。

 

すると彼から告白され、とんとん拍子でお付き合いが始まったのです。しかし……。

 

彼は連絡もマメで、朝・昼・夜とメッセージをくれました。けれど、会うのは必ず平日の夜を指定されます。不動産関係の仕事で「土日は仕事があって会えない」と言われていた私は彼を信じていましたが、次第に、違和感を覚えるようになったのです。

 

土日の夜や平日夜、こちらから電話をかけてもなかなか出てくれません。彼から折り返しの連絡がこないと電話ができないことがほとんど。さらにビデオ通話をしたいと言うと、とても嫌がられました。

 

そして、彼は実家に住んでいると言い、会うのはもっぱら外か私の家。実家の場所を聞いてもごまかされ、勤めている会社名も教えてくれません。「なんか変だな」と思うことが続いたある日、たまたまロックが外れていた彼のスマホ画面にメッセージ通知が見えました。

 

メッセージには「パパ」という文字が。そしてなんとメッセージの送り主は「妻」となっています。思わぬタイミングで目にした彼のスマホから、まさかの事実を知ることとなってしまいました。彼を問い詰めると、「もうすぐ離婚するから！」と付き合うことを懇願してきます。「私の大切な2カ月を返せ！」という気持ちで彼とはその場で別れました。

 

 

「この人となら結婚できるかも」と思った相手が既婚者だったとは思いませんでした。マッチングアプリには、こういう人もいるのだと勉強になりました。どんなに素敵な相手でも盲信せず、冷静に見ることが大切だと思いました。

 

 

 

著者：山内恵美

イラスト：すうみ

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています