普段とは違う仕事の依頼
私はフリーランスで働いており、基本的に在宅勤務。子どもの体調不良に備えて、場所や日時に制約のある仕事は受注しないようにしています。しかし先日、クライアントからある仕事を頼まれました。勤務地は家から電車で1時間ほどの場所で、朝10時から夕方4時までの勤務。
私は子どもの体調次第で急に休む可能性があること伝えましたが、先方は「万が一のときはお子さん優先でいいので、どうしても仕事を受けてほしい」とのことでした。直近1年間は保育園から呼び出されていなかったので、私はきっと大丈夫だろうと判断し、仕事を受けることにしました。
1年ぶりの呼び出し
当日の朝は、息子は2人とも無事に登園し、私も時間通りに出勤できました。しかし、ほっとしていたのも束の間、勤務開始から1時間ほどで長男の保育園から着信がありました。嫌な予感しかない私。
電話に出ると、担任の先生から「発熱しているので、お迎えにきてください」と言われました。すぐにクライアントに保育園から呼び出された旨を伝えると、「こちらのことは心配しなくていいので、早く帰ってあげて」と言ってくださいました。
ひどい言葉に後悔
私は保育園へ向かう途中、長男の体調も心配でしたが「なんで今日に限って……」という思いでいっぱいになってしまいました。いざお迎えに行くと、熱はあるものの長男は元気そう。保育園からの帰り道、長男が「もっと遊びたかった」とぐずり始めたので、私は思わず「お母さんだってもっと仕事したかった。なんで今日、熱出すのよ」と言ってしまいました。
長男は「僕のせいじゃない!」と、さらに不機嫌に。私は「お母さんひどいこと言ってごめん。○○君が一番大事だよ」と言って長男を抱き上げましたが、特に返事はなく、長男にちゃんと伝わったのかわかりませんでした。
当時の会話を思い出すと、長男に申し訳なくて後悔しかありません。自分の弱さを痛感した出来事でした。自分の気持ちが不安定なときは特に、ひと呼吸置いて冷静になってから、言葉を選んで話さないといけないと思いました。
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監修/助産師 松田玲子
イラストレーター/山口がたこ
著者:土田えり子
2人の男児の母。元記者で、現在はフリーランスとして企業のリリース記事や、自身の子育て体験談などを執筆中。