はっとした出来事
子どもを生んでから、子どものためにいろいろしてあげたいと思っていました。しかし、子どもが求めていることは、母親である私が笑顔でいることだと気づく出来事がありました。
それはある日、子どもが本当にくだらないことを言ってきたので、私が爆笑してしまったときのことです。私の反応をみた子どもがさらに爆笑したのです。私は、久しぶりにこの子のこんな笑顔を見たとうれしくなったのと同時に、はっとしました。子どもが求めているのは、おもちゃを買うことより、好きなお菓子を食べることより、母親の楽しそうな姿なのだと気づいたのです。それからは、もっと自分が楽しんでいる姿を見せたいと思うようになりました。そして、余裕がないと笑えないので、自分の生活スタイルを見直すことにしたのです。
現代の便利な家電に頼る
育児を減らすことは難しいですが、家事の負担を軽減することはできました。例えば洗濯を干すのが苦痛だった私は、乾燥機付きの洗濯機を購入することに。すると、かなりの時短になりました。今まで洗濯物を干すときも「ママー!」と泣きついて来ることが何度もあり、その度に中断したり、泣いている子どもを放置して洗濯物を干したりすることがストレスで、イライラして余裕がなくなる自分がいました。思い切って乾燥機付きの洗濯機を購入したことで、干す手間がなくなった分、子どもとゆっくり過ごすことができています。
たまには即席のお味噌汁にする
うちの子はお味噌汁などの汁物が大好きです。そのため、子どもより早く起きて朝ご飯を作ることが私の理想です。しかし、朝、私が起きると子どもも絶対に目を覚ましてしまいます。そして朝は機嫌が悪く、起きるとずっと抱っこを求めてくるので朝ご飯を作ることができません。
どうしても朝ごはんにお味噌汁を作りたくてモヤモヤしていた私。割り切って即席のお味噌汁を出すようにすれば、お湯を沸かせばよいだけと気づきました。手作りしたいと思ってましたが作るのが難しければ、市販のできているものに頼ろうという発想になったのです。
お風呂がどうしても無理なときは…
お風呂があまり好きではないイヤイヤ期真っただ中の子ども。お風呂場に連れて行くだけでもひと苦労です。さらに、体、髪の毛を洗ってお湯に浸からせ、お風呂から出たら濡れた体を拭いて服を着せるというのは本当に大変で毎日ヘトヘト。
そんなとき助産師さんと話す機会があり、このことを相談しました。すると、その方は、「毎日お風呂できれいにするのは基本ではあるけれど、子どもが嫌がってどうしても大変なときは、お風呂に浸かるだけでも大丈夫。無理して体を洗わなくてもお風呂に浸かることで汚れも大抵落ちるから。」と言ってくれました。
もちろんできるだけ毎日洗うようにしていますが、難しいときは無理に洗わなくていいや、と思えるようになったことで、私の気持ちに余裕ができました。その結果、お風呂がそこまで苦痛に感じなくなったのです。
子どもが小さいと1つ1つのお世話が本当に大変で、毎日繰り返すことなので、疲れてしまい、余裕がなくなるとイライラしていました。しかし少しやり方や考え方を変えてみただけで、負担が減るだけでなく、私自身ちょっと気持ちがラクになりました。心にも余裕ができ、子どもと一緒に笑える日が増えてきたので、これからもそんな日が増やせるよう、私なりの省エネ育児を探していきたいと思います。
著者:横山 洋子
2歳児のアクティブな男の子ママ。ライター、動画編集者として活動中。