高学歴を誇る年上の部下
職場のAさんは私より年上でしたが、中途入社で、私の部下という立場でした。国内でも有名な大学を卒業し、博士号を取得した経歴の持ち主です。ただ、Aさんは自分の学歴についてよく話す人で、誰かの仕事に意見するときには、決まって「自分はこの大学でこの分野を専攻していたので、よくわかるんですよ」といった言い方をしていました。
しかし、実際の仕事はというと、提出までに時間がかかることが多く、ミスも少なくありませんでした。それでも部署では年長者ということもあり、Aさんに対して厳しいことを言う人はほとんどいませんでした。
報告書へのひと言に、思わず反応
ある日、チーム全員で大変な作業を重ねて、ようやく一つの報告書を完成させました。時間をかけて作り上げた資料だったので、メンバー全員がほっとしていたところです。そのとき、Aさんが報告書を手に取り、少し目を通して「この部分は直したほうがいいだろう」と言いました。
実はAさんも、この報告書作成チームの一員でした。ただ、作業の過程でほとんど協力的な姿勢が見られなかったため、途中からチームの作業には関わらなくなっていました。そのひと言を聞いた瞬間、正直なところ、少し感情が揺れました。そこで私はこう返しました。
「ご指摘ありがとうございます。ではAさん、この報告書を3時間ほどで修正してもらえますか。できますよね?」
するとAさんは少し間を置き、「いや、よくできていると思いますよ。自分の指摘は大したことではないです」と言って、その場を離れていきました。
チームが学んだこと
それからしばらくして、Aさんは会社を離れることになりました。詳しい事情はわかりませんが、最終出勤日にも、Aさんに話しかける人はほとんどいませんでした。私はその光景を見ながら、少し複雑な気持ちになったことを覚えています。
仕事の現場では、経歴や肩書きよりも、日々の仕事ぶりや周囲との関わり方が大切なのかもしれません。今回の出来事は、私自身だけでなく、チームのメンバーにとっても、仕事への向き合い方を考えさせられる経験になりました。
高い学歴や実績はもちろん、素晴らしいものです。しかし職場では、それ以上に日々の行動や周囲との信頼関係が大きな意味を持つのだと感じました。
まとめ
Aさんの姿を通して、私たちは「まず自分の仕事で信頼を築くことの大切さ」を改めて学んだように思います。そして私は今でも、Aさんがこれから自分らしい道を見つけていくことを願っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:浜田修三/50代男性・会社員
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)
※一部、AI生成画像を使用しています。
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